カモフラージュ模様の
パッケージ封筒
トロテックのJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアのレリーフモード機能を使うと、3トーンカラーのカモフラージュ模様も簡単にスピーディに彫刻できます。
このレリーフモードを使って、レーザーで紙に模様をつけて、オリジナルのパッケージ封筒を作ってみましょう。
準備
材料
- ダークブルーの紙:270g/m2、A3、1枚 (LaserPaper Color dark blue)
- ゴールドの紙:300g/m2、A3、1枚 (LaserPaper Color gold)
- スレートグレー(灰色)の紙:300g/m2、A3、1枚 (LaserPaper Color slate gray)
- 液体接着剤
- スポイトタイプの接着剤、または両面テープ
※材料のサイズは作りたいカバーの大きさに合わせてご用意ください。
このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
使用機種
- Speedy 300
- 60W
- 2インチレンズ
※大きなデザインを彫刻する際、均一な仕上りになるように2.0インチレンズを使用しています。
※Speedyシリーズの他の機種でも加工できます。
アクセサリー
加工テーブル: ハニカム カッティングテーブル
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力
このページ下のデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
このデザインのカバー部分は、3色のグレースケールで描かれたカモフラージュ模様になっています。この模様は、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアのレリーフモード機能を使うと一回のプロセスで彫刻できます。
レリーフモードについて、詳しくはこちら↓
次にデザインデータをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。カバー部分(カモフラージュ模様)のデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
レリーフ | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工
ダークブルーの紙を加工テーブル上にセットし、焦点位置を合わせます。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したカバー部分(カモフラージュ模様)のジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定し、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻 CO2 | 40 | 20 | 500 |
赤 | 彫刻 CO2 | 9 | 2 | 1000 |
青 | カット CO2 | 18 | 2 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | 0 | 高品質 |
1 | on | 0 | - |
1 | on | 0 | - |
ヒント
- 加工テーブル上の空きスペースを材料とは別の紙で覆うと、バキュームテーブルの吸引力が強くなり加工品質をアップすることができます。
- パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ステップ3:フレームとストリップカーテンのデータ出力
フレーム部分とストリップカーテンのデザインを別々に選択して、個々のジョブを出力します。先ずフレーム部分のデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
同様に、ストリップカーテンのジョブも作ります。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
ベクタージョブ | 1000 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 最初に内部ジオメトリ |
ステップ4:フレームとストリップカーテンのレーザー加工
グレー色の紙を加工テーブル上にセットして、フレーム部分をカットします。
先ずJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したフレーム部分のジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定し、レーザー加工を開始します。
次にゴールドの紙をカットします。JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したストリップカーテンのジョブをJobControlのプレート上に配置します。パラメーターはフレーム部分と同じなので、材料をセットし、焦点位置を合わせたらレーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
青 | カット CO2 | 18 | 2 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | 0 | - |
ステップ5:組み立て
中央に穴が開いているカバーの内側にフレーム部分を液体接着剤か両面テープで取り付けます。写真(下の2枚)のようにストリップカーテンのパラパラひらく方の両端の先に両面テープをつけて、穴の空いているカバーの端とストリップカーテンの右端を、穴の空いていないカバーの端にストリップカーテンの左端を取り付けます。ストリップカーテンに付ける両面テープの面が右端と左端は異なりますので注意してください。パッケージ封筒を開けた時に細長い紙紐がカーテンのようにパラパラと動いて印象的なカードになるでしょう。
もっとアイデアをプラス!
- トロテック商材にはレーザー加工に適した様々な色の紙を揃えていますので、バースデーカード、クリスマスカード、バレンタインカードなどを作ってみてください。
- また、薄い木を貼り付けた紙などもラインナップしています。加工サンプル「木目調の紙を使ったカタログカバー」のような木目を活かしたカバーにオリジナル彫刻を施したカバーも作ってみてくだい。