![マルチレイヤー看板のOPEN面](/static_processed/5d9f72be484875ac4f3bba1182bf3ab1/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/multi-layer-sign-open-sign.jpg","edits":{"resize":{"width":1280,"height":640,"fit":"cover"}}})
マルチレイヤーのOPEN/CLOSED看板
アクリルをレーザーでカットしたパーツを重ねて、マルチレイヤータイプのOPEN/CLOSED看板を作ってみましょう。
準備
材料
- 明るい白のアクリル:606 x 305 mm、厚さ1mm、1枚(TroLase ADA bright white 1mm)
- 黒のアクリル(あれば粘着シート付):606 x 305mm、厚さ1.6mm、1枚(TroLase ADA black 1,6mm with adhesive)
- アイスブルー色のフロストアクリル(艶消し):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚(TroGlass Frosted Ice Blue)
- アイスブルー色のグロスアクリル(艶出し):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚 (TroGlass Color Gloss Ice Blue)
- レモングリーン色の透明アクリル(あれば粘着シート付):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚(TroGlass Satins Lemon Green translucent with adhesive)
- ブライトオレンジ色の透明アクリル(あれば粘着シート付):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚(TroGlass Satins bright Orange translucent with adhesive)
- 両面テープ
このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
使用機種
- Speedy 360
- 80W
- 2.0インチレンズ
- 口径7mmのショートノズル(標準ノズル)
- )
※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
アクセサリー
加工テーブル:バキュームテーブル + アクリル カッティング グリッド(アクリル用)
ステップ・バイ・ステップ
![laser-cutting-trolase-white.jpg 白いアクリルをレーザーカット](/static_processed/de26d5755eb01d6ef0f6a16c346a38a9/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/laser-cutting-trolase-white.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ1:デザインのデータ出力(白アクリルのベースプレート)
このページ下のデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にベースプレート部分のデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。ベースプレートのデザイン(TroLase ADA bright white 1mm)を選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
![laser-cut-ada-white.jpg レーザーカットした白いアクリル](/static_processed/512584baf01c130842970b64d668f743/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/laser-cut-ada-white.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ2:レーザー加工(白アクリルのベースプレート)
レーザーでアクリルをカットしてベースプレートを作ります。先ず厚さ1mmの白アクリルをアクリル カッティング グリッドの加工テーブル上にセットし、2.0インチレンズを取り付けます。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 24 | 0.8 | 1,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | 方向 | アドバンス |
---|---|---|---|---|
1 | On | - | - | - |
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
トロテック商材のパラメーターは下記よりダウンロードできます。
※これらのパラメーターは参考値のため、必ず加工テストをして最適な値を調整してください。
![laser-cutting-trolase-black.jpg 黒いアクリルをレーザーカット](/static_processed/6f718dfc1d2d3523ba40d8abfe8ee183/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/laser-cutting-trolase-black.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ3:デザインのデータ出力(ストライプ模様)
このページ下のデザインファイル(cdrかpdfファイル)をグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にストライプ模様のデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。ストライプ模様のデザイン(TroLase ADA black 1.6mm with adhesive)を選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
![laser-cut-ada-black.jpg 黒いアクリルを文字とストライプ模様にレーザーカット](/static_processed/1df7c652beeb4c2ff03cc7aaf6f97c73/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/laser-cut-ada-black.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ4:レーザー加工(ストライプ模様)
黒アクリル(厚さ1.6mm)をアクリル カッティング グリッドの加工テーブルにセットします。次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 38 | 0.8 | 1,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | 方向 | アドバンス |
---|---|---|---|---|
1 | On | - | - | - |
![use-adhesive-tape.jpg 両面接着シートを付けてカット](/static_processed/a7037a1c77e1c13da152b85bc38cbe7f/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/use-adhesive-tape.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ5:デザインのデータ出力(カラーレイヤー)
カラーレイヤーのデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力して、カラーレイヤーのパーツを作ります。グラフィックソフトでTroGlass Frosted Ice Blueのデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。同様にTroGlass Color Gloss Ice Blueのデザインもデータ出力します。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
![troglass-with-adhesive-tape-laser-cutting.jpg 両面接着シートを付けたアクリル](/static_processed/982a3b1ab020456f47c9cd9aec584a53/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/troglass-with-adhesive-tape-laser-cutting.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ6:レーザー加工(カラーレイヤー)
アイスブルー色のフロストアクリルを加工テーブル上にセットします。次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ5でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
フロストアクリルが終わったら、アイスブルー色のグロスアクリルを加工テーブルにセットして同様に加工します。
パラメーター設定
パラメーター | カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|---|
彫刻 | 黒 | 彫刻CO2 | 16 | 20 | 500 |
カット | 赤 | カットCO2 | 50 | 0.2 | 5,000 |
クリーシング | 青 | カットCO2 | 5 | 1 | 1,000 |
クリーシング | 緑 | ポジショニング | - | - | - |
パラメーター | パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | 方向 | アドバンス |
---|---|---|---|---|---|
彫刻 | 1 | ON | - | 下から上へ | 高品質 |
カット | 1 | ON | - | - | - |
クリーシング | 1 | ON | - | - | - |
クリーシング | - | - | - | - | - |
文字部分のアクリルも同様の手順でカットします。
![assembly-multi-layer-sign.jpg](/static_processed/14b279f2edf2a13d56ebd962d2c663f6/.jpg?{"image":"https://backend.troteclaser.com/static/images/knowledge/diy-samples/multi-layer-sign-trotec-materials/assembly-multi-layer-sign.jpg","edits":{"resize":{"width":650,"fit":"cover"}}})
ステップ7:組み立て
白アクリルのベースプレートに黒アクリルのストライプ模様のパーツを取り付けます。看板を紐でぶら下げた時に白アクリルの2つの穴が並行になるように組み立てます。
次にアイスブルー色のフロストアクリルのパーツをストライプ模様の黒アクリルの上に取り付けます。その上にグロスアクリルを取り付けます。最初にレモングリーン色のOPENの文字を、次にCome inの文字を接着剤で取り付けます。
CLOSED側になる裏面も同様のステップでパーツを取り付けます。最後に三角形のパーツをカットした穴にはめ込みます。
穴に紐を通して、アクリル・マルチレイヤーのOPEN/CLOSED看板が完成です。
異なる色やテクスチャー、ロゴなども使って作ってみましょう。