
基本的なマーキングプログラムの作成方法
SpeedMarkプログラムの基本知識

SpeedMarkマーキングソフトウェアは、当社のSpeedMarkerガルバノ式レーザー加工機に標準装備されています。自動化されたマーキングプロセスをサポートするために開発されたソフトウェアで、一般的なマーキングタスク向けのプログラムモジュールを提供します。SpeedMarkのソフトウェアモジュールは、簡単に個別設定できるように設計されており、グラフィカルなフロー制御を使用して、オーダーメイドのマーキングプログラムを作成できます。マクロを使用することで、カスタマイズおよび拡張が可能になり、既存のプロセスやコンポーネントにソフトウェアを適応させることができます。
このチュートリアルでは、基本的なSpeedMarkプログラムの作成方法について説明します。以下のマーキングタスクを含めた手順をご紹介します。
- 直線のマーキング
- 楕円のマーキング
- アウトラインテキストのマーキング
- 長方形のマーキング
- 円弧のマーキング
チュートリアル動画で各ステップごとに解説しています:

ステップ 1: フローチャートにテキストを追加
画面左側の「アウトラインテキスト」を選択し、フローチャート内の任意の位置で左クリックすると、テキストを追加できます。

ステップ 2: 「新規グラフィック」の設定を調整
テキストをフローチャートに配置すると、「新規グラフィック」ウィンドウが表示されます。ここで、希望のテキストを入力し、フォントのサイズやスタイルを調整します。設定が完了したら「追加」を選択し、テキストを作業エリア内の適切な位置に配置します。

ステップ 3: グラフィックのプロパティ調整
追加したテキストを選択し、画面右側の「グラフィックプロパティ」で塗りつぶしのスタイルを設定します。

ステップ 4: 基本図形の作成
必要な基本図形をそれぞれ選択し、作業エリア内で左クリックしながらドラッグして作成します。作成した図形はフローチャート内に表示されます。

ステップ 5: 図形の調整
作成した各図形はフローチャートから選択してサイズや位置を調整できます。動画で紹介しているように、例えば楕円を選択し、必要に応じて大きさや配置を変更できます。

ステップ 6: 材料パラメータの設定
テキストとすべての基本図形を選択し、「グラフィックプロパティ」内の「マーキング」をクリックします。その後、材料パラメータを開き、材料データベースから適切な材料を選択して適用します。

ステップ 7: ジョブの位置調整
マーキングを開始する前に、加工物の上でジョブの位置を調整します。パイロットレーザーを使用すると、マーキングの配置を視覚的に確認できます。準備が完了したら、F9キーを押すか、メニューバーのアイコンをクリックして位置決めを行います。

ステップ 8: レーザージョブの開始
F12キーを押すか、メニューバーの「実行」ボタンをクリックすると、マーキングプロセスが開始されます。フローチャートの流れに従い、最初に直線、次に円、テキスト、最後に長方形と円弧の順に処理が実行されます。処理の順番は、フローチャート内で並び替えて変更することが可能です。
SpeedMarkのご利用のヒント&テクニック動画集
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この動画では、「ディープエングレービングモード(深彫り)」の使い方をご紹介します。
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この動画では、DXFファイルをインポートしてレーザーマーキングを行う方法をご紹介します。
シリアルナンバー入りの銘板作成
この動画では、BMPファイルとシリアルナンバー機能を使用して、異なるシリアルナンバーを持つ銘板を作成する方法をご紹介します。
パラメータファインダーの活用
この動画では、パラメータファインダーを使用して、加工する材料に最適なレーザーパラメータを設定する方法をご紹介します。