レーザー加工機を稼働する前の確認項目
導入および移設設置後に実施するレーザー加工機の確認事項、あるいは通常作業でレーザー加工機を開始する際の注意事項をご紹介します。必ずお読みになってからマシンを操作してください。
レーザー加工機を導入および移設設置後は、次の機能確認を行います。
- レーザー加工機の接続部分 (電源、PC、集塵脱臭装置等) が全て適切につながっていること、プラグが正しく挿入されていることを確認します。
- レーザー加工機の状態を目視点検してください。例えば、X軸とY軸レール等の機械部分がスムーズに動くことを確認します。また加工テーブルの下に物が落ちてないかをチェックします。
- 加工エリアと光学部品(レンズとミラー)が汚れていないことを確認します(光学部品のクリーニングは、各機種の操作マニュアル「メンテナンス」頁をご覧ください)。
- 集塵脱臭装置の接続部分や電源等を確認します。水冷式レーザーの場合、冷却システムを起動します。
- 集塵脱臭装置のフィルターと活性炭がマニュアル通りに正しくセットされているかどうかを確認します。
- トップカバー含む各カバーを閉じます。
レーザー加工機の電源を入れる際に、次の事項を行います。
(レーザー加工機の起動と初期動作)
- 水冷式レーザーの場合は、レーザー加工機の電源を入れる前に冷却システムの電源をオンにします。
- レーザー加工機の主電源をオンにします(機種によって主電源スイッチの位置が異なります)。
- コントロールパネルのキースイッチを回します(キースイッチがない機種もあります)。
- インターロック(安全装置)付きのカバーが全て閉じられていると、レーザー加工機は初期動作を開始します。
- 初期動作では、レーザーヘッドがゼロポイント(左奥)に移動し、加工テーブルが一番下に下がります。
- キーパッドの緑ランプが点滅し、「ピー」という音が鳴って、初期動作が終了します。これで加工前の準備が完了です。
集塵脱臭装置の電源を入れる際に、次の事項を確認します。
トロテックの集塵脱臭装置Atmosシリーズは、JobControl® のレーザーソフトウェアと双方向通信していますので、集塵機本体の電源をオン/オフする必要がありません。つまり集塵脱臭装置はレーザー加工機のスイッチオンと同時に起動し、レーザー加工が終了すると停止します。トロテック製以外の集塵機を使用している場合は、レーザー加工機を稼働する前に、手動で集塵機の電源をオンにしてください。
Atmos集塵脱臭装置を適切に稼働させるために、材料や材質に応じて集塵脱臭装置のリードタイムとフォローアップタイムの設定をお薦めします。
設定方法
- PC画面にJobControl® レーザーソフトウェアを開きます。
- [設定] > [オプション] > [ハードウェア] > [排気] > [保持時間(フォローアップタイム)/試運転時間(リードタイム)]を選択します。
- 保持時間と試運転時間に時間を入力します。
- 保持時間(フォローアップタイム):加工後に続けて集塵脱臭装置が稼働する時間
- 試運転時間(リードタイム):加工前に集塵脱臭装置が稼働する時間
この設定によって、Atmos集塵脱臭装置が自動で稼働するリードタイムとフォローアップタイムをカスタマイズできます。例えば、煙がたくさん出る材料を加工する場合、加工開始と終了の前後も集塵脱臭装置が100%の出力で稼働し、煙や粉塵をしっかりと除去できます。
レーザー加工機の電源オフは、次の通りです。
- キースイッチを左に回しにします(キースイッチがない機種もあります)。
- 主電源をオフにします。
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