レーザーの安全性
(国際安全クラス)
トロテックのレーザー加工機は、どのくらい安全ですか?
トロテックのレーザー加工機は、オペレーターを適格に保護するために密閉設計されています。さらにこの密閉設計は、加工時に発生する粉塵とガスをスピーディで効率的に除去するのにも役立ちます。 密閉設計のトロテック・レーザー加工機(フラッドベッドタイプ)は、レーザー安全基準クラス2に分類されます。その理由は、レーザー光を赤いドットで可視化するレーザーポインターが、トロテックのレーザー加工機に搭載されているからです。このレーザーポインターによって、本来は目に見えない不可視光線であるレーザー光が材料のどこに照射されているかを示すことができます。この可視レーザー光の搭載によってレーザーポインターの出力は1mw未満となり、国際規格に従いクラス2に分類されています。
レーザー安全基準クラス 4のレーザー加工機
パススルー機能を搭載したトロテックのレーザー加工機(フラッドベッドタイプ)は、密閉部分が解放されることにより、レーザー安全基準クラス 4 に分類されます。またトロテックのガルバノレーザーも同様に、完全な密閉状態で使用されない場合は、レーザー安全基準クラス 4 になります。クラス 4のレーザー加工機を稼動する場合は、専用の防護装備(防護ガラス、シールド、安全ゴーグルなど)の着用や使用が義務づけられています。
レーザーの安全基準クラス
クラス1 | ユーザーに触れる可能性のあるこのクラスのレーザー光線は危険性はありません。長い間光線に触れてもレーザーの光線が通らないようになっています。 |
クラス2 | このクラスは、目に見えるレーザー(例:出力が1mw未満のレーザーポインター)で、0.25秒以下の短期間であれば目にも安全です。 |
クラス3 | ユーザーに触れる可能性のあるレーザー光線は、目には危険です。反射についても注意を払うようにしてください(例:反射素材の表面)。Trotec にはレーザークラス3のレーザーシステムはありません。 |
クラス4 | このレベルでは、目や皮膚への損傷が起こる可能性があり、レーザーの危険ゾーンでは火災を引き起こすおそれがあります。このレーザークラスでは、ユーザーは提案の保護の規定に完全に準拠する義務があります。 |
トロテック・レーザー加工機の安全クラスは?
Speedyレーザー加工機
製品概要 | レーザーの性(ワット数) | レーザーの種類 | 安全クラス | 保護装備の必要性 |
---|---|---|---|---|
Speedy100 | 30, 45, 60 W | CO2 | 2 | いいえ |
Speedy100flexx | 30, 45, 60 W CO2 20, 30 W ファイバー | CO2およびファイバー | 2 | いいえ |
Speedy 300 | 30, 45, 60, 80, 100, 120 W | CO2 | 2 | いいえ |
Speedy300flexx | 30, 45, 60, 80, 100, 120 W CO2 20, 30, 50 W ファイバー | CO2およびファイバー | 2 | いいえ |
Speedy 360 | 60, 80, 100, 120 W | CO2 | 2 | いいえ |
Speedy360flexx | 60, 80, 100, 120 W CO2 20, 30, 50 W ファイバー | CO2およびファイバー | 2 | いいえ |
Speedy 400 * | 60, 80, 100, 120 W | CO2 | 2 | いいえ |
Speedy400flexx* | 60, 80, 100, 120 W CO2 20, 30, 50 W ファイバー | CO2およびファイバー | 2 | いいえ |
*レーザーにパススルーオプションが装備されている場合 | 4 | はい |
SPレーザーカッター
製品概要 | レーザーの性能(ワット数) | レーザーの種類 | 安全クラス | 保護装備の必要性 |
---|---|---|---|---|
SP500 * | 40~200 W | CO2 | 2 | いいえ |
SP1500 | 100~400 W | CO2 | 2 | いいえ |
SP2000 | 60~400 W | CO2 | 2 | いいえ |
SP3000 | 60~400 W | CO2 | 2 | いいえ |
*レーザーにパススルーオプションが装備されている場合 | 4 | はい |
マーキングレーザー SpeedMarker
製品概要 | レーザーの性能(ワット数) | レーザーの種類 | 安全クラス | 保護装備の必要性 |
---|---|---|---|---|
SpeedMarker 50 (リフトドアなし) | 20, 30, 50 W | ファイバー | 4 | はい |
SpeedMarker 300* | 20, 30, 50 W | ファイバー | 2 | いいえ |
SpeedMarker 700 | 30, 45 W CO2 20, 30, 50 W ファイバー | CO2およびファイバー | 2 | いいえ |
SpeedMarker 1300 | 20, 30, 50 W | ファイバー | 2 | いいえ |
SpeedMarker 1350 | 20, 30, 50 W | ファイバー | 2 | はい |
SpeedMarker 1600 | 20, 30, 50 W | ファイバー | 2 | いいえ |
*レーザーにパススルーオプションが装備されている場合 | 4 | はい |
トロテックのレーザー加工機はどのような安全対策がされていますか?
トロテックのレーザー製品は全てCEマークに適合しています。またEC機械指令2006/42/ECで求められる安全性に関する要件も満たしています。
トロテック・レーザー加工機の世界トップレベルの安全性、および安全対策機能や装置についてご説明します。
インターロック安全スイッチ
マシンの金属被覆部、側面カバー/前面フード、保護カバーが、レーザーに対する安全防止装置の役割を果たしています。これらのカバーにはインターロック(連動式)安全スイッチが搭載されているので、保護カバーあるいは別のインターロック保護カバーが開くと警告音が鳴り、レーザー加工機が瞬時にレーザー加工を中断します。この機能によって、使用者やオペレーターの安全性を常にしっかりと確保します。着色アクリルガラスのトップカバー
密閉設計のレーザー製品(例:Speedyシリーズ レーザー加工機、SPシリーズ レーザーカッター)には、アクリル製のトップカバーに安全対策機能があります。トップカバーの色はレーザー発振器によって異なり、CO2レーザーにはブルー系、ファイバーレーザーにはイエローグリーン系のアクリルガラスが使用されています。この着色されたトップカバーがレーザー光を完全に吸収し、使用者やオペレーターを防護しています。警告信号を発する温度センサー
レーザー加工機は、加工中に材料が発火する危険があります。特にアクリルのカット時に発生しやすい現象です。そこでトロテックは、加工エリア内の温度が危険値を超えると、警報が鳴る「温度センサー」を開発しました。作業者は、温度センサーの警報によっていち早く発火の危険を察知し、加工を中断できます。緊急対応に役立ち、安全性を第一に考慮したオプションです。
※温度センサーが付いていても、マシン加工中は決してレーザー加工機から離れないでください。
電源供給を即座に遮断する安全スイッチ
万一、危険な状況になった場合、下記の安全スイッチや停止ボタンを使って電源供給を遮断し、レーザー加工を即座に停止できます。- メインスイッチ:主電源を遮断します。
- キースイッチ:モーター、レーザー発振器、各電子装置の電源を落とします。
- 緊急停止ボタン:電気回路を遮断し、レーザー光と全動作を停止します。
レーザーの安全講習
トロテック・レーザー・ジャパンでは、レーザー加工機を導入後、お客様に正しい操作方法を安心して習得していただくために、安全講習を含めた各種レーザー・トレーニングをご提供しています。