アクリルのネックレス・チャーム
バレンタインのプレゼントに濃い赤のアクリル板をレーザー加工機で鍵とハートの鍵穴に加工したチャームはいかがでしょうか。
アクリルをレーザーカットする際、アクリルカッティンググリッドの加工テーブルを使用し、空きスペースを紙などで覆うと、加工エリア内の空気が下降に流れて綺麗なガラスエッジ加工ができます。加工エリア内で良い空気の流れを作ることはレーザー加工でとても重要なポイントです。
準備
材料
- アクリル板:厚さ3mm
- マスキングテープ
- 空きスペースを覆う材料(紙など)
- ネックレスチェーン
- 直径6mmの丸カン・リング
- ラジオペンチ
このサンプルのアクリルは、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
ポイント
- このサンプルの材料はキャストアクリルです。
- 色の濃いアクリルの方がエレガントなチャームになるでしょう。
- 綺麗なガラスエッジ加工にするには加工エリア内の空気の流れを下降させることが重要です。そのために加工テーブルの空きスペースを紙などで覆い、マスキングテープで紙を固定しました。
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインデータ出力
このページのデザインファイルをダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にデザインデータをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | なし |
ステップ2:レーザー加工
アクリルをカットするのに加工テーブル「アクリル カッティング グリッド」をセットしします。次に加工テーブル上の空きスペースを紙などで覆ってマスキングテープで留めます。そうすると加工テーブルの吸引力がアップし、加工品質が良くなります。
次にJobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力した加工する材料のジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 90 | 0.4 | 5000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | ON | - | - |
このサンプルのパラメーター値は、JobControl®に予め保存されている標準値を使用しています。
材料(トロテック商材)別のパラメーターは下記よりダウンロードしてください。
※これらのパラメーターは参考値のため、必ず加工テストをして最適な値を調整してください。
ステップ3:仕上げ
完成写真を参考に、鍵とハートの小さな穴に丸カンを取り付けて、丸カンの輪にチェーンを通して出来上がりです。
もっとアイデアをプラス!
プレゼントする相手やご自分の好みに合わせてアクリルの色をチョイスし、バレンタイン・チャームのカラーバリエーションを作ってみましょう。