記念トロフィー
これまでにない独創的なトロフィーをお探しですか?それならこのサンプルがピッタリです。トロテックのレーザー加工機でアクリルと木材の材料を加工し、異素材のパーツをバランス良く組み合わせたトロフィーをご紹介します。お客様のニーズに応える新しいアイデアの参考としても活用してください。
準備
材料
- ウォールナット材1枚:600 x 300mm、厚さ5mm
- メタリック・アクリルガラス(ブライトシルバー色)1枚:606 x 301mm
- 透明アクリルガラス(キャスト材)1枚:606 x 301mm、厚さ5mm
- 透明アクリルガラス(キャスト材)1枚:606 x 301mm、厚さ20mm
- 看板壁面取付け用ボルトナット4個:Ø15/15mm
- アルミタグ(シルバー色):直径32mm
- タグ用のボールチェーン
- 両面接着シート、丸形の接着シート、アクリル用接着剤
-
このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
アクセサリー
- 加工テーブル:アルミニウム カッティング グリッド、またはハニカムカッティングテーブル(木材カット用)
-
※パーツの組み立てに接着剤を使用しない場合は、はめ込み部分(凹凸)のサイズに注意してください。適切なはめ込み面に加工するために、材料の厚みを測り、材料パラメーターの数値を下げるなどして調整してください。
ステップ・バイ・ステップ
材料1:ウォールナット材の加工
このページ下のデザインデータ(cdr/pdf)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。必要であれば、作りたい大きさに合わせてデータを拡大/縮小します。またトロフィーの柱は7本で設計していますが、本数を変えてデザインをアレンジしてもよいでしょう。
次にデザインデータをレーザー加工機用データに出力します。グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力し、ジョブファイルを作成します。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
1. 印刷のデータ出力設定
印刷設定 (加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
2. レーザー加工
JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPCモニターに表示し、上記1でデータ出力したジョブをJobControl画面のプレート上に配置します。次にJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
red | カット CO2 | 100 | 0.8 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | - |
パラメーターの設定後、材料を加工テーブルにセットしてレーザー加工を行います。焦げを抑えたい場合は、板材の表面と裏面にマスキングテープを貼って加工してください。
加工テーブルの種類は、用意できればアルミニウム カッティング グリッドの使用をお薦めします。このテーブルを使うと、材料の裏面にあたるレーザー光の反射を最小限に抑えることができ、仕上りが良くなります。ハニカム カッティング テーブルでも加工できますが、もし仕上りに影響がでる場合は、ある程度高さのある物を加工テーブル上に置いて、材料とテーブルの間に空間を作るとレーザー光の反射を抑えることができます。
また、加工テーブル上の空きスペースを紙などで覆うと、加工テーブルの吸引力が強くなるので加工品質をアップすることができます。
最後にフォーカスツールとレーザー加工機の操作パネルで焦点距離の位置決めをしたら、レーザー加工をスタートします。
ヒント
上記は、トロテックJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアの材料パラメーターデータに登録されているsolid wood walnutの数値です。
※パラメーターは、加工する材料の材質・色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、様々なパラメーターテストをお薦めします。
材料2:アクリルガラス20mmの加工
次にトロフィーの台座と上部の接続パーツをつくります。このサンプルでは厚さ20mmのアクリルガラスを使用していますが、これより厚さの薄い材料に変えてもよいでしょう。違う厚さの材料に変更する場合、アクリルガラスの台座にはめ込むウォールナットのはめ込み部分の大きさを再デザインして、調整してください。
1. 印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
2. レーザー加工
このアクリルガラスのカットには、SP1500、400W、5インチレンズを使用しました。ボールチェーンを通すために上部パーツに穴のカットを施します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カット CO2 | 35 | 0.2 | 2000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | 4mm | - |
ヒント
厚さ20mmのアクリルガラスを厚さ10mmまでの材料に変更して、Speedyシリーズの他の機種でカットすることもできます。その場合はトロテックJobControlの材料パラメーターの標準データTroGlass Clear 20 mmで設定し、2.5インチレンズを使ってカットしてください。
材料3:メタリック・アクリルガラスの加工
台座に付けるパーツを作ります。このサンプルではメタリック調の材料を使用していますが、他のアクリルガラスで作ってもよいでしょう。またロゴなどお好きなデザインを入れて、彫刻やカット加工をしてみてください。
1. 印刷のデータ出力設定
印刷設定 (加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
2. レーザー加工
20mmの台座の上に付けるため、加工前に両面シートをこのメタルアクリルに貼っておきます。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カット CO2 | 40 | 0.2 | 5000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | - |
ヒント
上記は、トロテックJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアの材料パラメーターデータに登録されているTroGrassの数値です。
材料4:アクリルガラス5mmの加工
材料1~3と同様にデザインデータを下記の設定で出力し、レーザー加工機用データ(ジョブ)を作成します。必要であれば、他の材料と同様に、ウォールナット材の厚さを測って、はめ込み部分を調整してください。
1. 印刷のデータ出力設定
印刷設定 (加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
2. レーザー加工
材料のアクリルガラスをアクリルカッティングテーブルにセットし、下記のパラメーターを設定してレーザー加工を行います。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
red | カット CO2 | 85 | 0.2 | 20000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | -1.5mm | - |
ヒント
上記は、トロテックJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアの材料パラメーターデータに登録されているTroGlass Clear 5 mmの数値です。
材料5:アルミタグの加工
トロフィーに吊るすアルミタグを加工します。このアルミタグをトロフィーにつけると記念品が一層輝かしくハイライトされるでしょう。もちろん色々な形や色のタグを使って加工してもよいでしょう。
1. 印刷のデータ出力設定
印刷設定 (加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | - |
2. レーザー加工
アルミタグをテーブルにセットします。この加工には1.5インチレンズを使用すると細かい彫刻やマーキングが施せます。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻 CO2 | 10 | 20 | 500 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | 高品質 |
パーツの組み立て
各材料のパーツのレーザー加工が完成したら、次はトロフィーの組み立てです。先ずはアクリルガラス(厚さ20mm)の上部パーツの穴にボールチェーンを通します。次にウォールナットの木材パーツをアクリルの上部パーツに差し込みます。最後の柱を取り付ける前にアルミタグをボールチェーンに通します。それから5mmアクリルの台座パーツにウォールナットの柱をはめ込みます。円形の両面テープをメタルアクリルに貼り、ナットを接着します。柱を取り付けた5mmアクリルの台座の穴にナットを通してネジを閉め、メタルアクリルと合体させます。最後に、メタルアクリルの両面テープのシールを剥がして、一番底の台座に取り付けます。これでオリジナルトロフィーの完成です。
※トロフィートップ部分のサンプルとして、回転する球体パーツのサンプルをご用意しました。
その他、トップ部分はサンプルの写真やデザインデータを参考にオリジナルの飾りを製作してみましょう。
もっとアイデアをプラス!
写真のようにパーツの色や材料を変えたり、トップ部分など独自のデザインを取り入れたりして、オリジナルのトロフィーを製作してみましょう。