象の3D壁飾り
環境に優しい木材シートをレーザーカットして、立体的な象のオブジェを作ってみましょう。
準備
材料
- TroCraft Eco(トロクラフト・エコ)1枚:600 x 300mm、厚さ1mm
- 加工テーブルを覆う材料(紙など)
※このサンプルは、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用していますが、トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください
使用機種
- Speedy 360
- 1120W
- 1.5インチレンズ
- 加工テーブル: アルミニウム カッティング グリッド、またはハニカムカッティングテーブル
※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力
このページのデザインファイル(サイズ15cm、厚さ1mm)をダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
ディザ生成 | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工
TroCraft Ecoを加工テーブルの上にセットします。吸引力の効果を上げるために、空いているスペースに紙などを置いて加工テーブルを覆います。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻 CO2 | 9 | 50 | 500 ppi |
赤 | カット CO2 | 24 | 2 | 1000 Hz |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | 方向 | アドバンス |
---|---|---|---|---|
1 | ON | - | トップダウン | 高品質 |
1 | ON | - | - | - |
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ステップ3:組み立て
レーザー加工後、板材から個々のパーツを取り外します。組み立てやすいように大きさ順に並べておきましょう。
先ず鼻のパーツを2枚用意します。写真を参考にして、一番大きな象のパーツを2つの鼻のパーツの奥からはめ込んでいきます。象の頭パーツにレーザーでカットされた2つの差し込み部分がありますので、そこを鼻のパーツにはめ込みます。同様に次のパーツも順番に鼻のパーツにはめ込んでいきます。一番小さなパーツまで鼻のパーツにはめ込んでいきます。
最後に、象の頭を裏返して、長方形のプレートを背面の2つの差し込み口に押し込みます(完成写真を参照)。この背面部分は、象のオブジェ自体を固定すると共に、吊り下げ用に紐を通す穴としても使えます。
TroCraft Eco – リサイクル可能な木材シート
トロテック商材のTroCraft Eco(トロクラフト・エコ)は、無添加で無公害、しかも土壌中で100%生物分解される材料です。純粋なセルロース繊維から製造されているTroCraft Ecoは、安定性、柔軟性、耐久性、成形性の特徴があります。この持続可能で環境に優しい木材シートは、インテリアデザインや環境に優しいおもちゃ、模型、プロダクトデザインに適しています。
※日本では、TroCraft Ecoを含め「トロテック商材」を販売しておりません。