紙をレーザー加工するヒント

トロテックのレーザー加工機は、紙やダンボールの加工に最適なツールです。グリーティングカードやブックカバー、テーブル装飾、パッケージなどに非常に細かいデザインを加工することができます。紙のレーザーカットでも紙のレーザー加工に関するメリットや事例をご紹介しています。

レーザー加工の彫刻は濃くなりますか？

彫刻の仕上がりは紙の種類や加工条件によって異なります。レーザーパワー（出力）を強くして、濃い目のテクスチャ彫刻を行うなど、紙の焦げにより一般的には茶系になりますが、明るい彫刻も可能です。例えば黒い紙は低いレーザーパワーで表面を削ることにより、黒から白へ加工できます。

紙の種類によっては、紙が二層、三層で作られています。表面の層をレーザー加工で削ると二層目の色が見えます。このように紙の種類によって多数のレーザー加工方法があります。

下記リンクに、レーザーパラメーターの例を含め、紙加工の技術をまとめました。

レーザー加工による紙の加工技法

最適な紙のパラメータを簡単に見つける方法はありますか？

紙やダンボールには無数の種類があり、使用する素材の特性を知ることは重要です。テストマトリックスを使えば、適切なパラメータを知ることができます。

ヒント: 2色の紙を重ねたファインペーパーは、コントラストに富んだ綺麗な彫刻を施すことができます。

紙をレーザーカットする際に、エッジが焦げないようにするにはどうしたらいいですか？

紙は木材同様にレーザー光で燃焼しています。特に紙を高速でカットするとスモーク（煙）が発生し、極わずかに燃えています。パラメーター、エアアシスト、集塵排気装置を調節することで、スモークを抑えて紙のカットラインが焦げないように加工できます。

紙加工に使用するレンズは？

紙の加工では、薄い紙であれば大きな光学系は必要ないため、一般的には1.5インチレンズの使用を推奨しています。また、1.5インチレンズは、細かいグラフィックが細かく表現できるため、紙彫刻に最適です。

紙の種類に合わせた加工テーブルの選び方

適切な加工テーブルを選ぶことで、彫刻の仕上がりが一段と良くなります。紙をレーザー彫刻する場合は、残りの作業面を覆えば紙を平に維持することができ、綺麗に仕上がります。

紙をレーザーカットする場合は、バキュームテーブルとハニカムカッティングテーブルはを組み合わせて使用することをお勧めします。ハニカムカッティングテーブルを配置することで、バキュームテーブルに傷が付くのを防ぎます。また、材料の裏面への残留物を最小限に抑えることもできます。

ヒント: バキューム効果で、紙がテーブルによく密着するように、加工面をカバー材で完全に覆うことをお勧めします。一般的なプリンター用紙で十分です。

紙加工に最適な解像度は？

解像度は用途に応じて設定します。通常の彫刻を行う場合は、「解像度500dpi」と「エアアシストオン」を選択します。これにより、優れた加工品質をと高速加工を両立させることができます。Ruby®またはJobControl®の材料データベースで設定可能です。

紙へ写真彫刻する場合、高い解像度を使用すると、紙上でわずかに拡大して表示されるため、解像度を250～333dpiに下げることをお勧めします。

紙をカットのみする場合は、解像度を1000dpiに設定してください。

印刷した紙をレーザーで精密にカット

トロテックのソフトウェア「Vision Print&Cut」を使えば、印刷物を正確にカットできます。レーザーのヘッド部に搭載されたカメラが、印刷されたレジストレーションマークを読み取ります。材料のセット時に位置がズレても自動で位置ズレを補正します。加工時間の短縮や、カストミスによる材料費の削減が可能です。

ここでは、ソフトウェアを使った日々の作業に役立つヒントをご紹介します。

Vision Print ＆Cutの使い方ヒント