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周囲条件

曲げ加工のカット技法

レーザーカッターでスリットカットを入れて、硬い板材を曲げる方法

木材やアクリルなどの硬い板材は、レーザーカッターで曲げ加工(=カーフカット)をすることで曲げることができます。曲げ性状の種類によって多様な形状の曲げ加工があるため、トロテックは3mm~5mmの木材とアクリルなどを使って、様々な材料の曲げ加工をテストしました。そのテストから8パターンの曲げ加工とそのグラフィックデータをご紹介します。


どのようなカット技法(パターン)がありますか?

パターン1:ストレート・カットライン

ストレート・カットラインは、安定した曲げ加工を作れる方法です。カットライン間隔が広ければ広い程、曲げられる半径が大きくなります。デザインや材料によって、ライン間の幅が0.5mmまで選べます。

パターン2:スモール・ウェーブ(さざ波)

スモール・ウェーブは、小さな波の形状が相互連結しているカット加工で、大きな半径に曲げることができ、材料が柔軟に見えます。このカット技法には、厚さ3mmまでの材料が適しています。

パターン3:ラージ・ハニカム

ラージ・ハニカム(大きなハチの巣形状)は、カーブの端が先細なデザインで板材から切り取っています。このカットパターンはよくモデルメイキングに使用されます。このハニカム構造によって、厚さ5mmまでの木材を扱うことができます。ハニカム構造は伸縮性があるので、この特性を活かして、ブレスレットなどへの応用が可能です。

パターン4:ウェービー・カットライン

パターン1のように、このカットパターンはほぼカットラインだけで構成されています。しかし、波の形状のカットラインにより曲がる特性が異なっているので、パターン1よりもっと柔軟に曲がります。

パターン5:ハニカム構造カットライン

特別な配列で設計されたこの曲げ加工は、あらゆる方向に曲げることができます。この加工はバッグデザインなど、数多くのクリエイティブな作品に応用できます。

パターン6とパターン7:ナロー&ワイドウェーブ

このカット加工はオールラウンダーで、様々な材料に対応できます。カットラインの一つ一つに安定性と柔軟性があるデザインです。

パターン8:三角形状

このカットパターンはデザイン性によってあらゆる方向に曲げることができます。またグラフィック要素としてもよく使用されます。この三角形状のカット技法は、厚さ約3mmまでの材料にとても適していますが、厚さ5mm以上の材料になると硬くて曲げることができません。

ダウンロード

上記パターン1~8のデザインデータをダウンロードできます。

木材のカット技法

木材は一般的に曲げ加工に優れていますが、材質によって特徴が異なるので注意する必要があります。例えば、次の木材の特徴をご紹介します。

ベニヤ
ベニヤはとても曲げ加工に適しています。薄い板材を接着して作られるので、ベニヤがどの方向にも柔軟で、とても小さな半径で曲げることができます。

硬材
厚さ5mmの硬材では、パターン1のようなストレート・カットラインや抜きのない曲げ加工よりも、パターン6のように抜きのある曲げ加工の方が柔軟に曲がります。重要なのは、木目に沿って加工することです。もしカットラインが木目に沿っていない場合、柔軟性が減り、木材はとても簡単に折れてしまうでしょう。

MDF
べニアのようにMDFもまたとても曲げ加工しやすい木材です。また木目が混ざっているため、カットラインを木目に沿って加工する必要はありません。


アクリルのカット技法

アクリルの曲げ加工は、曲げた半径部分をほとんど動かさない箱やケースなどに適しています。曲げ加工したカット部分を頻繁に動かすブックタイプの物は、負荷がかかりやすいので、網の部分が簡単に壊れてしまいます。

アクリルを曲げ加工する場合は、次の点に注意しましょう。

  • 曲げ加工には最小で2インチレンズを使用します。レンズの焦点距離が小さすぎるとアクリルが溶ける可能性があるので、カットした部分が瞬時にくっついてしまうことがあります。
  • カットの間隔を約1mm~1.5mmあけることをお薦めします。正しいレンズでもアクリルが溶けてしまう場合は、カット間隔を大きくしてください。但し、カット間隔が大きすぎると、曲げの柔軟性が減少します。
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希望通りの曲げ加工に仕上るために(まとめ)

曲げ加工では、次の点に注意しましょう。

  • 材質、材料の特性
  • 木目の方向
  • カット間隔
  • 材料の厚み

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