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焦点深度または焦点許容度とは

焦点深度は、レイリー長とも呼ばれ、レーザー光が焦点を結んだ地点から、焦点面の大きさが2倍になるまでの光軸に沿った距離のことです。
焦点深度はどのレンズを選ぶべきかを決める重要な指標となるため、光学やレーザー技術の分野で欠かせない概念 です。

焦点深度とは

結像光学系において、ピントが合っている物体の像が、十分に鮮明に映る範囲 を指します。そのため、「焦点深度」は「鮮明深度」とも呼ばれることがあります。つまり、結像システム(この場合はレーザー光)では、物体が焦点深度の範囲内で移動しても、ぼやけることなく鮮明な像を維持できる領域 のことを指します。

焦点許容値がレーザー加工に与える影響

レーザーで切断や彫刻を行う際、焦点と焦点許容値の重要性 を実感できます。適切なレンズを選ぶことは、焦点を最適化することと同じくらい重要 だからです。より細かくて詳細なグラフィックを彫刻 したい場合、焦点距離の短いレンズが必要になります。一方で、厚い素材を切断する場合は、焦点距離の長いレンズ が適しています。例えば、CO2レーザーには1.5インチのレンズを使用することがあります。この短焦点レンズは、500dpi以上の解像度を持ち、細かいグラフィックの彫刻に適しています。

焦点径が小さくなるほど焦点深度も浅くなるため、より精密な焦点調整が必要になります。一方で、7.5インチのレンズ のように焦点距離が長いレンズ は、レーザーの出力を高く維持できるため、厚さ25mm以上のアクリル板の切断などに適しています。

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