フィリグリーデザインの
レザーベルト
シンプルな革ベルトにレーザーでフィリグリーデザインを加工して高級感やオリジナリティを出しましょう。
準備
材料
- カウハイド(生後2年を経過した牝牛の皮)で作られたベルト:厚さ:約3.5mm、幅:38mm、長さ104cm(ベルトバックルを含む)
- 加工テーブルを覆う材料(紙など)
使用機種
- Speedy 400 flexx
- 120W
- 2.0インチレンズ
- 口径3mmのショートノズル
- 加工テーブル:アルミニウム カッティング ブレード
※長さにもよりますが、このベルトは他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力
このページのデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。必要により希望のサイズやデザインに変更してください。
次にデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500dpi | なし |
ハーフトーン調整: | その他 |
---|---|
ディザ生成 | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工
加工するベルトを加工テーブルの上にセットします。ベルトのバックル部分は右側にします。正確に彫刻するために、加工テーブルの上から約1cmの所に並行に置きます。ベルトが真っすぐ加工テーブルの外枠と一列に並んでいるようにします。空いているエリアは、吸引力を高めるために紙などで覆います。
次にJobControl(ジョブコントロール)をPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。
それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻 CO2 | 50 | 100 | 500dpi |
赤 | カット CO2 | 75 | 1.0 | 1000 Hz |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | 方向 | アドバンス | パスのプランニング |
---|---|---|---|---|---|
1 | on | +2 | トップダウン(上から下) | 高品質 | - |
1 | on | -1 | - | - | 精度 |
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ステップ3:後処理のクリーニング
革は天然素材のため、レーザーで彫刻やカット中に燃えやすく、独特な臭いが発生します。さらに裁断面は黒く変色します。ほどんどの革は簡単にクリーニングできますが、変色の可能性があるので目立たない箇所でクリーニングテストをしてください。最初に乾いた布でスモーク(煙)や加工による残留物を取り除きます。それでも取れない場合は濡れた布かアルコールベースのクリーナーできれいにします。
もっとアイデアをプラス!
革(天然素材を含む)はレーザーで彫刻やカットができます。丸や四角の小さな形状でも適切にレーザーでカットできます。
- 同じデザインでも革の色によって仕上りが変わるので、違う色の革で加工してみましょう。
- サイズ、グレースケール、彫刻パラメーター等、ご自身のセンスでデザインを変えてみてください。さらに革の色やカタチも変えると、違ったアクセントが生まれるでしょう。
- オリジナルのモチーフをデザインしたり、名入れしたりして、オリジナルの革ベルトを作ってみましょう。