ギフトボックス
レーザー加工機のガスキットを利用し、カードボード(段ボール/ボール紙)から高級感のあるオリジナル・ギフトボックスを作ります。
準備
材料
- カードボード(段ボール/ボール紙):最小サイズ 450x600mm、 厚さ3mm
- 接着力の強い両面テープ
- 加工テーブルをカバーするための材料(例:紙など)
使用機種
- SP500
- 200W
- 2.5インチレンズ
- 細ノズル
※焦げを防ぐために、できるだけ小サイズの細ノズルを使用してください。
※他のSPシリーズ、またはSpeedy 360やSpeedy 400の機種でも加工できますが、ガスキット(オプション)付きのマシンを使用してください。
アクセサリー
アルミニウム カッティング グリッド
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインデータのインポート
このサンプルのデザインデータをダウンロードして、レーザーソフトウェア(JobControlまたはRuby)にデータをインポートします。
データ出力設定
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
カットジョブ | 1000 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工
ステップ1でデータ出力したジョブをレーザーソフトウェアのプレート上に配置します。次に「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
遅いカット: 赤 | カット CO2 | 30 | 1.5 | 5000 |
スクラッチング: 青 | カット CO2 | 10 | 3 | 5000 |
速いカット: 緑 | カット CO2 | 50 | 3 | 5000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | Gas 1 | - | - |
1 | Gas 1 | - | - |
1 | Gas 1 | - | - |
パラメーターの設定後、段ボールの裏面を上にして、レーザー加工機の加工テーブル上にセットします。次にAtmos集塵脱臭装置 のスイッチを入れて、加工テーブル上の空きスペースを別の紙で覆います。こうすることで、加工テーブルの吸引力が強くなり、材料がずれるのを防ぐことができます。最後にフォーカスツールとレーザー加工機の操作パネルで焦点距離の位置決めをしたら、レーザー加工をスタートします。
ポイント
4bar圧力の外部圧縮空気(=Gas 1)を使用してください。切り口の煙を吹き飛ばして、カット面を綺麗に加工できます。
※パラメーターは、加工する材料の材質・色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、様々なパラメーターテストをお薦めします。
ステップ3:組み立て
ひび割れ線が入らず、綺麗に折り曲げられるように、写真のようにボールペンやクラフトボーンフォルダー(ヘラ)を使って、レーザー加工したスクラッチング・カットラインにすじをつけます。次に6箇所の折り込み部分に両面テープを貼ります。ボックスの外面を一度表にして、逆方向に折り目をつけます。カードボードを再度裏返し、ボックスの内面を表にして、折り目に沿って曲げます。両面テープを剥がして接着すれば、オリジナル・ギフトボックスの完成です。
もっとアイデアをプラス!
写真サンプルのように、カット後にカードボードに色を塗ってもよいでしょう。さらにカットデザインが視覚的に際立つように、カットデザインの背面にアクリルや板材を貼ってもよいでしょう。また、"Happy Birthday"のカット文字を別のメッセージやテキストにして、オリジナリティ感をもっと演出してみましょう。
中しんのある段ボールではなく、厚めの紙ならオプションのガスキットがなくてもレーザーで綺麗に加工しやすいでしょう。このサンプルデザインをアレンジして、軽くて小さいなギフトボックスも製作してみてください。