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アルミタグのディスプレイスタンド(黒と白のバージョン)

アルミタグを飾る
ディスプレイ スタンド

レーザー加工機でアルミに名入れやデザイン彫刻をしたタグを作ったら、タグを飾るディスプレイスタンドもレーザーで作ってみませんか。今回は黒いアクリルと木目の美しいチェリー材を使用し、2種類の異素材を組み合わせたスタイリッシュなスタンドをご紹介します。お洒落な手作りスタンドにドッグタグやバッグタグなどを吊って、店頭ディスプレイやルームインテリアとして活用してください。

ビデオ

動画もチェック!ドックタグとディスプレイ スタンドのレーザー加工をご覧いただけます。
・使用機種:Speedy 100 レーザー加工機
※ナレーションは英語です(Trotec Canada制作)。

準備

材料
  • 黒のアクリル板(キャスト材):301 x 606 mm、厚さ3mm(ディスプレイ前部用)
  • チェリーウッド(べニア材):300 x 600 mm、厚さ3m(ディスプレイ後部、文字用)
  • チェリーウッド(無垢材):300 x 600mm、厚さ5mm(引っ掛けパーツ、スタンド用)
  • 加工テーブルをカバーする物(紙など)
  • 両面テープ(粘着用)
  • マスキングテープ

※このサンプルのアクリルと木材は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」、TroGlass Satins BlackVeneer CherrySolid Wood Cherryを使用していますが、トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。

※材料の厚さによって、デザインデータのはめ込み部分(凹凸)のサイズを変更してください。

使用機種
  • Speedy 360
  • 80 W
  • 2.0インチレンズ

※他のSpeedyシリーズSPシリーズの機種でも加工できます。

アクセサリー
  • バキュームテーブルとアクリル カッティング グリッド(アクリル加工用)
  • アルミニウム カッティング グリッド(木材のカット用)

加工テーブルの吸引力を強くするため、加工テーブル上の空きスペースを別の材料(紙など)で覆いましょう。

※デザインデータは、CorelDRAWまたはIllustratorのグラフィックソフトウェアで開いてください。

ステップ・バイ・ステップ

ディスプレイ後部パーツのデザインデータ
ステップ 1

ステップ1:ディスプレイ後部パーツの作成

材料:チェリーウッドのべニア材

このページ下のデザインデータ(cdr/pdf)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

ヒント

このディスプレイスタンドの材料は、ほとんどが木材を使用しているので、制作過程と効率を考慮し、木材の後部パーツから始めて、最後にアクリルを加工していきます。

次にデザインデータをレーザー加工機用データに出力します。後部パーツのグラフィックを選び(画面写真参照)、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力します。

印刷のデータ出力設定

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定 > 印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
最初に内部ジオメトリ
チェリーウッドをレーザーでカット
ステップ 2

ステップ2:後部パーツの加工

JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPCモニターに表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。次にJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) ppi/Hz
カット CO2 100 1.0 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 on - -

※パラメーターは、加工する材料の材質・色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、様々なパラメーターテストをお薦めします。

ウッドチェリーのべニア材を加工テーブル上にセットし、均一にカットできるように、(集塵脱臭装置の)バキュームを最大または強めに設定して、レーザー加工をスタートします。加工後、水を湿らせた布でカットしたパーツ綺麗します。

引っ掛けパーツの印刷出力設定
ステップ 3

ステップ3:引っ掛けパーツの作成

材料:無垢材のチェリーウッド

次に小さいパーツを作ります。ディスプレイ・パーツと同様に、引っ掛けパーツのデザインデータをレーザー加工機用データに出力します。引っ掛けパーツの先が少し下っても、ボールチェーンが落ちにくいように、デザインにグラデーション彫刻の設計をしています。

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
レリーフ 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
なし(選択不可) -
レーザーカットとレーザー彫刻で作った引っ掛けパーツ
ステップ 4

ステップ4:引っ掛けパーツの加工

無垢材のチェリーウッドを加工テーブル上にセットします。板材が平らにセットされていることを確認し、彫刻とカットのレーザー加工を行います。

ヒント

引っ掛けパーツの小さな線を加工するために、下記設定の通り、JobControlの標準パラメーターの値を下げて、高品質を20に上げました。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) ppi/Hz
彫刻 CO2 80 50  500
カット CO2 100 1.0 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
2 on - -
1 on - 20
文字のパーツをレーザーでカット
ステップ 5

ステップ5:文字パーツの作成

材料:チェリーウッドのべニア材

ディスプレイの文字パーツを作成します。べニア材から文字をレーザーで切り抜いて、ディスプレイに両面テープで接着します。文字を切り抜いた板材は、ディスプレイに接着する際の位置決めツールとして使用できます。

先ずは文字のデザインデータをレーザー加工機用データに出力します。グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)でこのページのデザインデータを開き、文字部分のグラフィックを選び、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力します。

ヒント

ディスプレイの後部パーツで切り抜いた中心部の端材を使って、この文字を作れます。両面テープは文字をレーザーカットする前に材料の裏面に貼りましょう。

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
i最初に内部ジオメトリ
マスキングテープを貼った木材をレーザー加工
ステップ 6

ステップ6:文字パーツの加工

両面テープを貼ったべニア材を加工テーブル上にセットします。レーザー加工機で文字にカットしたら、水を濡らした布でカットした文字を拭いて綺麗にします。写真のように、材料の表面にマスキングテープを貼って加工すると文字が抜き取りやすく、焦げも抑えることができるでしょう。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) ppi/Hz
カット CO2 100 0.8 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 on - -
スタンドパーツの印刷出力設定
ステップ 7

ステップ7:スタンドパーツの作成

材料:無垢材のチェリーウッド

安定したディスプレイ スタンドを作るため、スタンドのパーツを2枚作って重ねます。グラフィックデザインは1枚分ですが、JobControl上でジョブをコピーしてもう一枚作ります。

ポイント

ディスプレイ用の2枚のパーツ(アクリルと木材)が、2枚重ねたスタンドの穴にピッタリとはまるかどうかチェックしてください。

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
i最初に内部ジオメトリ
スタンドのジョブ
ステップ 8

ステップ8:スタンドパーツの加工

無垢材のチェリーウッドをレーザー加工機にセットし、材料が平になっているかをチェックします。写真のようにJobControl画面でこのジョブをコピーして2個作ります。カット後、水を濡らした布でカットしたパーツを拭いて綺麗にします。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) ppi/Hz
カット CO2 100 1.2 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 on - -

インフォメーション

パラメーター値は、JobControlの無垢材(solid wood)の値を使用しました。この材料のパラメーターは下記ページからダウンロードできます。

レーザーパラメーター

ディスプレイの前パーツをレーザーでカット
ステップ 9

ステップ9:ディスプレイ前パーツの作成

材料:黒のアクリル

最後はディスプレイの前パーツを作成します。レーザー加工機から加工テーブルのアルミニウム・カッティング・グリッドを取り外して、バキュームテーブルを取り付け、その上にアクリル・カッティング・グリッドをセットします。デザインデータを下記の設定でレーザー加工用データに出力します。

※ハニカム カッティング テーブルの場合でも、加工テーブル上にある程度高さのある物を置いて、材料とテーブルの間に空間を作るとレーザー光の反射を抑えることができます。

 印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
最初に内部ジオメトリ
アクリルをレーザーカット
ステップ 10

ステップ10:前パーツの加工

アクリルをレーザー加工機にセットします。加工後、表面に付いている保護紙を剥がします。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード(%) ppi/Hz
彫刻 CO2 18 20 500
カット CO2 50 0.2 5000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 on - 高品質
1 on - -
アルミタグのディスプレイスタンド
ステップ 11

ステップ11:組み立て

前パーツの黒アクリルに木材の文字パーツを取り付けます。引っ掛けパーツを穴に差し込んで、最後に前パーツと後パーツをスタンドにはめ込みます。両面テープか接着剤で前パーツと後パーツをくっつけるとさらに安定します。これでアルミタグのディスプレイスタンドが完成です。

アルミタグのディスプレイスタンド(黒と白の2バージョン)

もっとアイデアをプラス!

写真のように、前パーツの黒アクリルを白アクリルや他の色のアクリルにして作ってみましょう。また、お店の名前やロゴ、オリジナルデザインをレーザー加工で装飾しても良いでしょう。

Speedyシリーズ
名入れに最適なレーザー加工機です。

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