CeramiCore®レーザー発振器の技術
100%セラミック製、CeramiCore®レーザー発振器の技術
トロテックのレーザーシステムには、米国を拠点とするOEMメーカーのイラディオン社と共同開発したCeramiCore®のレーザー発振器を搭載しています。発振器の本体は100%セラミック製。信頼性、優れた加工品質、長い製品寿命をコンセプトに開発され、特許を取得しています。
セラミックのレーザー光源とは?
CeramiCore®は、レーザー発振器の概念を再定義しました。従来のレーザー発振器は、一部ガラスを採用したタイプもありますが、金属のみで構成されているものがほとんどです。一方、100%セラミック製のCeramiCore®にはアルミニウム溶接が使われていないので、加工工程で発生しやすいガス漏れの可能性がなく、ガスの密閉性が非常に高くなっています。CeramiCore®は、製造過程で2つのセラミックを結合しています。セラミックを800度で焼く工程では、効果的に内部表面をクリーニングするため塵が発生しません。このように、CeramiCore®の設計は、100%金属製やガラス製のレーザー発振器と比較し、ガス漏れの点で大きなメリットがあります。
不純物のないガス
光学素子はすべてセラミックに接着されており、電極は発振器のの外側に取り付けられているため、ガスはセラミック本体を通して励起(れいき)されます。そのため、オールセラミックの発振器の場合、金属表面の経年劣化によって発生する不純物がガスに混ざってしまうことがありません。その結果、レーザー光源は純度の高いガスを保つことができ、レーザー発振器の耐用年数を延すことが可能になります。
高速パルスで、最高品質の加工に
セラミックレーザーは高圧力下で稼働できるため、高速パルスでの加工が可能です。高速パルスは、彫刻やマーキングの高速加工を左右する大きな要因となるため、最高品質の彫刻が実現します。また、革新的な構造により、エネルギーの消費を低く抑えてくれます。ベンチマークテストでは、最大30%まで削減を可能にしました。
トロテックのために開発されたレーザー発振器
CeramiCore®レーザー発振器は、トロテックのレーザーシステムの最適化を目的に開発されているため、CeramiCore®技術のメリットを最大限に発揮します。
イラディオン社について
イラディオン社は、アメリカを拠点とするレーザー発振器のOEMメーカーです。レーザー発振器の開発・製造で15年の歴史を誇り、その製品はセラミック・スクライミングなど、最先端のアプリケーションに使用されています。イラディオン社の研究は、その画期的なセラミック技術で注目されています。イラディオン社のレーザー光源技術は、世界最大級の防衛組織に向けて開発されているため、非常に厳しい環境下でも正確性・安定性・耐久性を発揮できるように設計されています。