Vision Print&Cut使い方のヒント
正確にアウトラインをカットできるレーザーソフトウェアのコツ
Vision Print&Cutの機能とは?
Vision Print&Cutは、レーザー加工機のヘッド部に搭載した小型カメラが印刷された「レジストレーションマーク」を自動で読み取り、正確にアウトラインをカットできるシステムです。アクリルなどの硬い材料から紙などの柔らかい材料まで、印刷物のアウトラインを綺麗にレーザーでカットできるので、Vision Print&Cutならカットミスによる材料のロスや作業時間のムダを無くして生産性をアップすることができます。
Vision Print&Cut用データ作成の注意点
正しいワークフローのために、デザインデータの作成は次のルールに従ってください。
- グラフィックデザイン、レジストレーションマーク、カットラインは別のレイヤーにします。
- レジストレーションマークは、直径6mmの黒丸で、アウトラインは極細線(0.003pt)にします。
- Vision Print&Cutが黒丸のレジストレーションマークを読み取れるように、グラフィックソフトからデータ出力する際、印刷設定のオプション画面で「ベジェとパスをドライバーに送る」にチェックを入れます。
デザイン印刷用データ
レーザー加工用データ
レジストレーションマークとカットラインのデータをレーザー加工用データに出力します。印刷用デザインのレイヤーは、一緒に出力しないようにオフ(表示しない)にします。そしてJobControl®のパラメーターでは、加工の種類で黒をレジストレーションマークとして設定します。
印刷のレジマークとジョブの位置決め
JobControl®とレーザーを接続します。
印刷した材料を加工テーブルの上にセットします。JobControl®のプレート画面上にカットデータのジョブをドラッグ&ドロップして配置します。実際の材料の位置とPCのJobControl画面上の位置を合わせるために、レーザーポインターを動かして、レジストレーションマークの中心とJobControl画面上の『+』を一致させます。この位置決めは一つのレジストレーションマークのみで構いません。
ヒント: 写真のようにJobControlのプレビュー機能を使うとより簡単に位置決めができます。
レジマークの読み取りとアウトラインのカット
画面の「スタート」をクリックします。
Vision Print&Cutが稼働して、実行画面がスクリーンに現れます。
Vision Print&CutのCCDカメラが、全てのレジストレーションマークの位置を読み取ります。
正しい位置の場合は、カメラのモニター画面で、緑色の円が印刷されたレジストレーションマークと重なります。
JobControlのジョブの位置が加工エリアの材料の位置と一致していれば、Vision Print&Cutが全てのレジストレーションマークを自動的に読み取り、ジョブのアウトラインをカットします。
両方の位置が一致してない場合は、手動で最初のレジストレーションマークにカメラを戻し、ソフトウェアの矢印キーも最初のレジストレーションマーク上に調整します。調整後、カメラプレビュー下の帯が緑色になるかどうかは、ENTERを押して確認します。
最初のレジマークの印刷が歪んでいてうまく読み込めない時は、2番目のレジストレーションマークをレーザー加工機のキー操作で位置関係を調整します。調整した後、残りのレジストレーションマークについては自動的に読み取りを行います。
全てのレジストレーションマークの読み取りが完了したら「OK」を押して、加工を開始します。