スタンプをレーザー彫刻するヒント
レーザーでゴムスタンプに速くて簡単に文字を彫刻できる方法をご紹介します。
この方法は、3つのステップで完了します。
またゴム印彫刻に重要な加工のヒントもご説明します。
完璧なスタンプ彫刻ができる3つのステップ
ステップ1:グラフィックソフトでスタンプレイアウトを描く
グラフィックソフトでスタンプを作図する際、ネガ・ポジや左右反転を考慮せずに、紙に押印した時のデザインを描いてください。なぜならグラフィックソフトからトロテックのドライバープリンターを選択してデータ出力する時に、「スタンプ」の加工モードを選択すると自動的にミラー反転やネガ・ポジ出力をしてレーザー加工用のデータを生成するからです。カット線もデータ出力の際に選択すると自動的に作成できるので、特に作図する必要はありません。
ステップ2:データ出力設定
グラフィックソフトの印刷から環境設定のタブ画面で、次の通りに設定します。
サイズ:ゴム印のサイズを入力します。
材料:Rubber(ゴム)を選択します。材料を選択すると、材料データベースのパラメーターを使用することができます。
加工モード:スタンプを選択すると、彫刻するデザインが自動的にミラー反転します。
解像度:600 dpi以上にします。
カットライン:変更可能(optimized)を選択すると、カット線がデザインのレイアウトに適合し、スタンプの際にデザインの背景がうつってしまうのを防ぎます。
ハーフトーン調整:モノクロを選択します。
ショルダー:標準のミディアムを選択します。
ステップ3:レーザー加工
レーザー加工の開始ボタンをクリックします。加工が終了したら、超音波洗浄機、あるは水とブラシで彫刻したゴム板を洗って彫刻カスを落とします。それからスタンプ台にレーザー彫刻したゴム板を取り付けます。
スタンプ彫刻の手引き(PDF)
※英語版です。
レーザーでスタンプ彫刻する際の重要点
綺麗なスタンプにするには、どのくらいの深さに彫刻すればよいのですか?
トロダットのAeroゴムスタンプを使用する場合は、JobControlの材料データベースにパラメーターが保存されています。このパラメーターで彫刻の深さが自動的に設定されます。別のゴムスタンプを使う場合は、スタンプ彫刻の深さが約1.1mmになるようにしてください。
ショルダーとは?
ショルダーとは、スタンプを押した時に文字が潰れないように、彫刻断面を台形にした、柔らかい素材を支える土台のようなものです。紙に綺麗で細かいスタンプが印字できるように、この「ショルダー」加工が重要です。スタンプの細かさによって、JobControl®から次の3種類からショルダーを選択します。
- steep:大きな太字の彫刻に適しています
- medium:標準文字のスタンプに適しています
- flat:小さく細かい文字に適しています
なぜ集塵機を使用すべき?
ゴムスタンプの加工では粉塵と臭いが発生します。したがって粉塵を十分に取り除くことができる効果的な排気システムが必要です。また、このような排気システムには臭いを脱臭できる活性炭を十分に備えていることも大事です。そして彫刻した箇所が粉塵の影響を受けないように、加工ではゴム板を上から下へ彫刻することをお薦めします。
ゴム印のレーザー彫刻にはどのレンズを使用しますか?
細かい文字やデザインを彫刻するには、1.5“レンズを推奨します。
スタンプ彫刻の効率を最大にする方法
ゴム印の彫刻には、ある程度の生産性を上げるために比較的強いレーザー出力が必要です。レーザー出力が強ければ強いほど、ジョブは速く完了します。加えてJobControl®には「リンク」機能があります。この機能をオンにすると、レーザー彫刻した箇所とカットするゴム板の間に小さなつなぎ目を自動的に設定します。この機能によって、DIN A4 スタンプ板全てを一度に綺麗に加工することができます。加工後は、簡単に彫刻したゴム印を個別に外せます。このプロセスは、一つ一つスタンプモチーフを製作するプロセスと比較して、生産性をアップすることができるでしょう。
スタンプのレーザー彫刻について、さらに詳しいご相談は・・・
ゴム印の生産にレーザーを使用すると、他の技術と比較しても卓越したメリットがあります。ゴム印、シールプレス、ビジネスカード、その他テキストプレートの彫刻に、レーザーはその性能を発揮します。
トロテックのレーザー加工機を使ったスタンプ彫刻について、さらにご質問やご相談がありましたらトロテック・レーザー・ジャパンにお問い合わせください。
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