くっきり艶やかな彫刻加工を実現
彫刻加工を施す面積が広い場合、彫刻部分の周辺の表面が粗くなったり、例えば、艶やかな黒ではなく灰色がかった色やくすんだ色になってしまったりすることがあります。
こうした問題が発生したら、以下の点を確認・調整してみると解消することが多いので、ぜひ試してみてください。

出力を弱める
出力を抑えることで、彫り込みの深さが浅くなり、仕上がりの表面がより滑らかになります。また、削る素材の量が少なくなるため、残留物や粉塵が減ります。また、カスなどが加工直後の熱を持った彫刻エリアに付着して曇りの原因になることも防げます。

焦点位置の上げ調整(デフォーカス)
焦点を意図的にずらすことで、レーザースポットが広がってレーザーパワーがより広範囲に分散されるため、彫刻線が重なります。その結果、彫刻部分の色のコントラストが強調され、表面も滑らかに仕上がります。

焦点距離の長いレンズへの交換(例:1.5インチから2.5インチ)
焦点距離が長いレンズでは、レーザースポットの直径が大きくなります。これによりレーザー出力が1点に強く集中するのを防ぎ、より滑らかな彫刻結果が得られます
エアアシストの空気量を減らす
エアアシストは、レンズにホコリが付着することでレンズに損傷を与えることを防ぎます。ラミネートなど、煙やホコリがほとんど発生しない材料の場合、空気の量を減らすか機能をオフにすることができます。
レンズの損傷防止のため、定期的なクリーニングをお勧めします。