フォーカスレンズの
クリーニング
精度の高いレーザー加工をするためには、光学部品(レンズとミラー)を清潔に保つことが重要です。光学部品を定期的にクリーニングすることで、レーザー加工機本体の耐用年数も延び、クオリティの高いパフォーマンスを発揮できます。
レンズのクリーニング方法
【用意するもの】
- 専用レンズクリーナー
- 専用レンズティッシュ
- 清潔でやわらかい布
-
※専用レンズクリーナーと専用レンズディッシュは、レーザー加工機をご購入された場合、ツールボックスに同梱されています。
※写真のEOレンズクリーナーは、2016年6月より当社で販売しているクリーナーです。標準品として販売しているレンズクリーナーは別の商品になります。
標準レンズクリーナーについてはこちら【準備すること】
・石鹸等で手を洗って清潔にします。清潔な手袋を使用してもOKです。
・レンズ表面に粉塵が付着している場合は吹き飛ばしてください。【注意事項】
光学部品は非常に傷つきやすいため、丁寧に取り扱ってください。クリーニングの際は、必ず専用のレンズクリーナーとレンズティッシュを使用してください。また、部品表面を傷つける可能性がありますので、汚れが落ちない場合でも、レンズティッシュで強く拭き取ることは避けてください。
Step by Step
1.レンズを外す
レンズが取り出しやすいように加工テーブルを下げます。
ヘッドを加工テーブルのほぼ中央に移動させ、誤ってレンズを落としても損傷しないように、その下にやわらかい布を置きます。
固定リングを回してレンズを外します。
※レンズを戻す際にレンズの表裏を間違えないために、外したレンズの表裏を変えない状態で布の上に置きましょう。
※固定リングの回す方向は、レーザー加工機の機種やレンズの種類によって異なります。
Speedy 300/360/400用レンズ
固定リング(赤い矢印)を回してレンズを手前(黒い矢印)に引き抜ぬいてください。
Speedy 100用レンズ
固定リングを右に回してレンズホルダーを外します。
ホルダー内のレンズの膨らんでいる面が表(上)になります。
2.レンズの汚れを取る
レンズに洗浄液を数回吹き付けます。
洗浄液が全体に回るようにレンズを動かし、汚れを液体に浮かせます。
※布の上にレンズを置いたままの場合は、布ごと動かして液体を全体に回します。
Speedy 300/360/400用レンズ
Speedy 100用レンズ
3.液体を吸い取る
レンズティッシュをレンズの横に当て、汚れを浮かせた液体を吸わせます。
※レンズの表面になるべくレンズティッシュが接触しないようにしてください。レンズを傷つけないために、レンズティッシュでゴシゴシと拭き取らないでください。
※汚れが残っている場合は、レンズの表面が乾いた後、手順2~3を繰り返します。
Speedy 300/360/400用レンズ
Speedy 100用レンズ
4.レンズの裏面も洗浄する
レンズの裏面も手順2~3を同様に行ってください。
5.レンズを取り付ける
クリーニングが完了したら、丁寧にレンズをヘッドに取り付けます。
Speedy 100用レンズ
レンズが膨らんでいる面を上にして、ホルダーに戻します。Speedy100のレンズには枠がないため、表裏を間違えないように取り付けてください。
頑固な汚れには・・・
頑固な汚れには、次の方法で洗浄できる場合があります。
【方法1】 レンズティッシュで汚れを取る方法
レンズティッシュで洗浄液を拭き取るように、レンズの表面をやさしくなぞりましょう。繰り返し拭き取る場合は、レンズの表面を傷つけないように、レンズティッシュのきれいな面や未使用の面を使ってください。
【方法2】 洗浄液でつけ置きする方法
小皿などのケースに洗浄液を入れ、レンズ全体を洗浄液につけて数分放置します。その後、手順2~3を行います。
トロテックは独自の防塵技術で、簡単メンテナンス
トロテックのレーザー加工機(Speedy & SP シリーズ)には、当社独自の防塵技術、InPack-Technology(インパック テクノロジー)を採用しています。この技術により、加工エリア内で発生するガスや粉塵から光学部品や駆動部品を保護し、簡単なメンテナンスを可能にしています。
さらに詳しい情報は・・・
「レンズの種類」と「正しいレンズの選び方」は、下記のページをご覧ください。
フォーカスレンズのクリーニング方法、専用レンズクリーナー&レンズティッシュについて、さらに詳しい内容やご質問は、トロテックに直接お問い合わせください。