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和歌山工業高等学校

和歌山県立和歌山工業高等学校では、産業デザイン科でデジタル工作機械を活用したものづくりを教えています。そこに新たに導入されたのがトロテックのSpeedy400です。授業で生徒が課題作品を制作するほか、地域団体と連携したものづくりを行うなど、多方面で活躍しています。導入の経緯や、具体的な用途について、同科科長の児玉幸宗さんと、教員の川口弥生子さんにお話を伺いました。

用途

課題作品の製作など

所在地

和歌山県和歌山市西浜3-6-1

レーザー加工機

Speedy 400

産業デザイン科新設に伴い
初のレーザー加工機導入

2007年に新設された産業デザイン科では、アイデアやイメージをデザインするだけでなく、生徒自身がさまざまな工作機械を使って実際にカタチにしていきます。実習を通して、ものづくり技術やデザインの知識、技法を身につけることが狙いです。具体的には、製図やグラフィックデザインソフトを使ったコンピュータデザイン技法や、金属の切削・溶接などの機械加工技術、3Dプリンターやレーザー加工機を使用した造形技術など幅広く学んでいます。

レーザー加工機は、産業デザイン科の新設にあわせて導入されました。当時、まだ珍しかったデジタルファブリケーションの技術を生徒に学習させるためです。グラフィックデザインソフトで作ったデザインを、レーザー加工機を活用して作品に仕上げています。

Speedy 400のデモ機を見て
高速加工と仕上がりの品質に驚き

レーザー加工機の更新に際しては、学科の新設当初から、生徒により高度なデザインを教え、本物のものづくりを体験させたいと考え、それまでに使用していたレーザー加工機より、スピードが速く、仕上がりの品質も綺麗な機種を入れたいと考えていました。

そのような中で、同校に導入されたのが、世界トップシェアのレーザー加工機メーカーであるトロテックのSpeedy 400です。赤を基調とした斬新なデザインや、加工範囲が広く加工スピードも高速であるSpeedy 400は、同校で行う学習活動には、欠かせない性能を備えていると自負しております。  また、産業デザイン科で学ぶ生徒たちには、スタイリッシュでかっこいいSpeedy 400の本体デザインは、工業デザインを学ぶうえでも、とても良い刺激となっているようです。

板を切らずにセットできるので、
一度に多くの作品の加工が可能

レーザー加工機を使うのは2年生からで、実習科目で初めてマシンに触れます。
 実習では生徒に課題を与え、作品を製作します。実践力を養うため、デザインデータを作り、ネットワークに転送してSpeedy 400で加工するまでの一連の作業をやってもらいます。最初はネームプレートなど簡単な作品からスタートし、格子入りのコースター、コップへの彫刻、クリスマスのオーナメントなど、徐々に難易度を上げていきます。
 授業は10人の生徒が作品づくりに取りかかるので、場合によっては、工作機械が渋滞して順番待ちになることもあります。Speedy 400は従来機に比べ加工スピードが速く、あっという間に作品が完成します。カットしたときの断面も歪みがなく綺麗に仕上がります。
 加工エリアが広い点もうれしいですね。大きなベニヤ板でも切断せずに、そのままテーブルにセットできます。一度に多くの作品が加工できるようになりました。作業時間が大幅に短縮できるので、生徒の作品も効率良く製作できます。

レーザー加工機を使うとき、加工時に発生する臭いが気になりますが、Speedy 400はカバーの密閉性が高く、臭いが外に漏れることがありません。生徒がレーザー加工の操作をするときも安心して使うことができます。

 さらに、この機種にはレーザーソフトウェア「Ruby」が標準搭載されています。生徒はレーザー加工の際、IllustratorのAIデータをPDFに変換していますが、AIデータも直接ドラッグ&ドロップでインポートできることが分かったので、今後チャレンジしてみようと思います。また、JPEGデータのインポートも可能とのことなので、授業で取り入れてみたいです。

市と連携して木札を製作
「生きたものづくり」の体験を

産業デザイン科では実習科目の他、地元企業や団体と連携してものづくりをする「課題研究」にも力を入れています。生徒たちがイメージやアイデアをデザインし、Speedy 400で加工まで行っています。

例えば地元和歌山で開催されるイベント「紀州おどり ぶんだら節 飛び入り連」で、参加者に配布する木札。和歌山市観光課との協同作業によるもので、生徒は自作のイラストや「ぶんだら」の文字を木札にレーザー加工し、約600枚作製しました。他にも宿泊施設や鉄道会社、支援学校などと連携してものづくりをすることもあります。
 地域社会を通じて、生徒がいろいろな課題にチャレンジできる環境は大切です。自分だけのものづくりではなく、生きたものづくりを体験する機会が得られるからです。また、交流の中でデザインやものづくりをしていくことで、自分や相手のことを知る力が育まれるでしょう。

今後はSDGsに目を向けたものづくりにも取り組みたいと思います。アイデアを素早く形にできるSpeedy 400を活用して間伐材を使った作品など、持続可能でより良い世界を意識したものづくりを積極的に進めていき、社会貢献活動につなげていきたいです。

加工速度と仕上がりの品質に満足。生徒の作品製作や地域連携のものづくりに活用しています。

産業デザイン科科長児玉さん・教員川口さん 和歌山工業高等学校
和歌山工業高等学校

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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