高品質のレーザーを購入するメリット
エントリーモデルとしてよく知られている「中国レーザー」。一般的に安価なので、初期投資が低く済むと思われています。ではこの中国レーザーと、比較的高価なトロテックのレーザー加工機との決定的な違いは何でしょうか。
私は頻繁にこの質問を受けます。今回はこの質問にお答えするとともに、生産マシンとしてのレーザー加工機にとって、何が重要かを説明したいと思います。
先ず、お客様がレーザー加工機を導入する際に重要な点は、次の3項目に要約できます。
- レーザー加工による品質と生産性
- ランニングコスト:信頼性、メンテナンス、耐久性
- 使いやすさと安全性
1. 品質と生産性
トロテックのレーザー加工機は、お客様とユーザーに有益な生産性をもたらすためにつくられた生産装置です。私はトロテック・マシンが高品質の部品を使用し、優れた設計で製造されているので、その点が違いを生んでいると考えています。
例えば、トロテックのレーザー発振器はセラミック製です。さらにサーボモーターとスチール強化されたベルトと組み合わせることで、加工エリア全体に渡って小さなフォントも高速にレーザー彫刻できます。一方、一般的にかなり安価なレーザーに取り付けられているガラス管のレーザー発振器では、加工エリア全体に一定の彫刻をすることは不可能でしょう。
そして、私が最も重要視する点は、スピード=生産性です。トロテックのハイスペック・レーザー(New Speedy 400)は、最大加工速度4.3 m/sと最高加速度5Gを実現します。安価なレーザーのほとんどが、最大加工速度0.5m/s、最高加速度0.5Gです。スピードという性能面で、トロテックと安価なレーザーは大きく異なっていると言えます。
2. ランニングコスト:信頼性、メンテナンス、耐久性
市場に出回っている安価なレーザーは、初期投資が低いため、一見すると魅力的に思えるでしょう。しかし、初期費用のみでレーザー加工機を検討するのは、生産期間の一部としては少し短期間ではないでしょうか?メンテナンス性やランニングコストについても考慮した方が良いでしょう。トロテックのレーザー加工機は、メンテナンス性に優れ、ランニングコストも低く抑えられるように、技術的に配慮されて製造されています。
例えば、当社開発の InPack (インパック)テクノロジーTM は、加工エリア内で発生するガスや粉塵から光学部品や駆動部品を防護します。
もう一つは、保守サービスです。トロテックは、お客様にもっと長く、さらに安心してレーザー加工機を使用していただけるように、最長10年間の保証を実現した 「トロテック・プロテクション・プラン」 をご用意しています。この保守サービスに加入することで、部品交換などの費用を最小現に抑えることができます。
ランニングコストで大きな費用は、レーザー発振器の交換です。ガラス管のレーザー発振器は、約1000時間後に消耗すると言われています。一方、RFレーザー発振器の耐用年数は、約5年と言われています。
3. 使いやすさと安全性
トロテックのレーザー加工機は、常にお客様のニーズに合わせて開発されてきました。トロテックの開発者は直感的なワークフローを重要視し、JobTime Calculatorやボタンを押すだけのオートフォーカスなど、ユーザーの操作性を考慮した機能を追加しています。
またトロテックのレーザー加工機はCEに準拠しており、EC Machinery Directive 2006/42 / ECの要件を満たしています。さらにトロテックのレーザー加工機はレーザークラス2に対応し、ユーザーの安全を保証しています。生産においても、ISO 9001およびISO 14001規格 に認定されています。