自動車業界におけるレーザーマーキング
トロテックレーザー導入による効率化と信頼性の確保
SpeedMarker 300で加工したマーキングの仕上がりを確認するクリストフ・オルトマン氏(CNHインダストリアル社の工場長、エンジニア)とクリストフ・ヒンターレイトナー氏(CNHインダストリアル社の電子システムエンジニア)
機械工学および駆動技術にトロテックレーザーシステムを活用
農業機械の銘板へのレーザーマーキング
CNHインダストリアルは、農業機械および建設機械の製造・販売を手がける世界トップクラスのメーカーです。年間売上高約11億ユーロ、およそ860名の従業員が働くオーストリアのサンクト・ヴァレンティンにある工場では、このたび、生産工程の改善を図るため、トロテックのレーザーマーカーの導入を決定しました。
銘板のマーキング
サンクト・ヴァレンティン、オーストリア
SpeedMarker 300
レーザー技術が求められる理由
なぜレーザー技術が求められるのか。 CNHインダストリアルでは、車両認証に不可欠な銘鈑にレーザーで彫刻を行っており、同社の図面の仕様書では、要件を満たすためにレーザー技術の使用を指定しています。
トロテックのレーザー加工機導入で時間とスペースを節約
新規にレーザー加工機を導入した背景にはさまざまな要因がありますが、第一には、同社のレーザー装置はすでに20年以上稼働しており、加工時間に非常に時間がかかっていました。今回、新たにトロテックのレーザーマーカーの導入により、銘板の加工が容易になっただけではなく、複数の銘板を並べて同時にマーキングができるため、時間も大幅に短縮できました。さらに、新しいレーザーマーカーはコンパクトなので、設置の省スペースも実現しました。
SpeedMarker300の基本的な作業の流れ
新規に導入したSpeedMarker300は作業の流れもシンプルです。まずバーコード注文書をスキャンし、銘板をレーザー加工機にセットします。レーザー加工の完了後、オペレーターが加工データを確認し、作業指示書に従って銘板を取り付けます。
トロテックを選んだ理由は、同社のオフィスが近くにあること、そしてもちろん、スクリプトの記述やソフトウェアも重視しました。トロテックのソフトウェアは、銘板のデータ保存とサーバーとの通信の視覚化を容易に実現してくれます。
CNHインダストリアルでは、機械の稼働時間を重視しているので、万が一のトラブル発生によるダウンタイムを最小限に抑えるため、トロテックの保守プランに加入しました。トラブルが発生した際には、専任の担当者から迅速かつ適切なサポートを受けることができます。
トロテックのレーザーマーカーを導入したことで、CNHインダストリアルは生産プロセスの最適化および生産効率の向上を実現しました。さらに、トロテックのサポートにより、顧客の要求に応える、信頼性の高い高品質なマーキングソリューションを提供できるようになりました。