フェルトスリッパ
フェルトにレーザー加工機で模様を入れて、オリジナルのスリッパを作りましょう。
レーザーなら模様と裁断、さらに糸を通す穴も一度に加工できるので製作が簡単です。
家族用やゲスト用にと、色や模様を変えて様々なスリッパを作ってみてください。
準備
材料
- 緑のフェルト:420×315mm、厚さ3mm、1枚
- グレーのフェルト:220×300mm、厚さ3mm、1枚(中敷き部分)
- 加工テーブルを覆う材料(紙など)
- 針と糸
使用機種
- Speedy 360
- 80W
- 2.0インチレンズ
※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
アクセサリー
- 加工テーブル:ハニカムカッティングテーブル
※バキュームテーブルと一緒に使うと理想的です。
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力
このページ下のデザインファイル(PDF)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
このデザインの足のサイズは約24.5~25.0なので、作りたいサイズに調整してください。
次にデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記の必要事項を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
※緑のフェルト用とは別に、グレーのフェルト(中敷き)用のジョブも作成しておきます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工
フェルトを加工テーブルの上にセットし、フォーカスツールで焦点位置を合わせます。それからテーブル上の空きスペースを紙などで覆います。こうすることで加工テーブルの吸引力が強くなり、加工品質をアップすることができます。
次にJobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。
先ず、緑のフェルトで底と甲のパーツを彫刻&カットします。それからグレーのフェルトで中敷きのパーツをカットします。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード (%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻CO2 | 30 | 100 | 500 |
赤 | カットCO2 | 10 | 1 | 100 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | 2 | - |
1 | on | - | - |
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上りの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ヒント
- このデザインのパラメーターは、本ページ下からファイルをダウンロードできます。
- Zオフセットを設定することにより、彫刻中に材料が溶けやすく光沢がでます。
- 裁断面のクオリティが低下する場合があるので、あまり強いパワーでフェルトをカットしないでください。
ステップ3:縫い合わせ
グレーの中敷きを緑の底の上に重ね、次に模様を入れた緑の甲の部分をセットします。イメージのように、中敷き部分に甲の位置と合わせる矢印→のマークが彫刻されているので、位置合わせの目印にします。最後に左右のこの3パーツを縫い合わせて完成です。レーザーで糸を通す穴も開けてあるので、縫製も簡単にできます。
もっとアイデアをプラス!
- レーザーを使えば、名入れ加工も簡単です。スリッパに名前を入れてオリジナルのプレゼントはいかがでしょうか。この時、CorelDRAWの差し込み印刷を使うと、テンプレートデザインに沢山の名前のテキスト情報を一度にレイアウトできます。この機能は、名入れ商品の大量生産に便利です。
- 足の大きな人のために、ジャイアント・スリッパも作ってみましょう。