印刷したアクリルの屋外看板
トロテック・レーザーのJobControl® Vision(ジョブコントロール・ビジョン)機能を使って、デザイン印刷したアクリルをカットし、お店の看板を作ってみましょう。
準備
材料
- デザイン印刷済みの透明アクリル(キャスト材):1200 x 600 mm、厚さ8mm、1枚 (Printed Acrylic 8mm)
※このサンプルの印刷データは、ダウンロードデータのPrintfile_PrintCutSign.pdfをご利用ください。 - ローズカラーのアクリルと粘着シート:606 x 305mm、厚さ1.6mm、1枚 (TroGlass Satins rose)
- サテン調アクリルと粘着シート:606 x 301mm、厚さ3mm、1枚 (TroGlass Color Gloss Fuchsia)
- サインナット(看板壁面取付け用ボルトナット ):直径20mm、約4個 (Signage Wall Mounts)
使用機種
- SP3000、400W、5インチレンズ
- Speedy 400、100W、2インチレンズ
※サイズによって、他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
アクセサリー
加工テーブル:
- アクリル カッティング ブレード(SP3000用)
- バキュームテーブル + アクリル カッティング グリッド(Speedy 400用)
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力(印刷したアクリル)
このページ下のデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にアクリル8mmのアウトラインデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力するために、デザイン(printed TroGlass Clear, 8mm)を選択します。この時、デザインの周囲にある黒丸も必ず一緒に選択して出力します。この黒丸はアウトラインをカットする際に、レーザーソフトウェアJobControl(ジョブコントロール)がレジストレーションマークとして認識されます。
グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
ベクタージョブ | 1000dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ステップ2:レーザー加工(印刷したアクリル)
レーザーでアクリルをカットして看板のベースを作ります。先ず厚さ8mmのアクリルをSP3000のアクリル カッティング ブレードの加工テーブル上にセットします。テーブルの吸引力を上げるために、加工テーブル上の空きスペースを材料とは別の材料で覆います。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定し、JobControl Visionでレジストレーションマークを読み取ったら、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
パラメーター | カラー | 加工の種類 | Power (%) | Speed (%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|---|
レジストレーションマーク | 黒 | レジマーク | - | - | - |
カット | 赤 | カットCO2 | 85 | 2.3 | 20,000 |
パラメーター | パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|---|
レジマーク | - | - | - | - |
カットCO2 | 1 | ON | -2mm | - |
ステップ3:デザインのデータ出力(アクリル文字)
看板に三次元効果を出すために、アクリル文字をレーザーでカットして取り付けます。再びこのページ下のデザインファイル(cdrかpdfファイル)をグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次に2種類のアクリル文字のデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。最初に“jazz Chicago”のデザイン(TroGlass Satins Pink 117037)を選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
同様に“club”(TroGlass Color Gloss Fuchsia translucent 117105)のデザインもレーザー用データに出力します。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
ベクタージョブ | 1000dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ヒント:
写真のようにネスティングして文字を配置すると、材料の無駄を減らし効率良くカットすることができます。但しこの場合、文字を貼り付ける際にレーザーカットした後の板をテンプレートとして使用できません。
ステップ4:レーザー加工(アクリル文字)
材料のアクリルをSpeedy400のアクリル カッティング グリッドの加工テーブルにセットします。次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 100 | 1 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | - |
ヒント:
このサンプルでは”Chicago”文字の周りにフレームカットをデザインしています。これはカットした後、加工テーブルから取り出す時に文字をテープで止めるとフレームから落ちるのを防ぐことができます(写真参照)。また、看板に取り付ける時にもフレームを使って文字をきれいに並べて接着することができます。
ステップ5:仕上げ
プリント&カットしたアクリルから保護シートを剥がします。最初に”jazz club”の文字をちょっとルーズに並べて取り付けます。”Chicago”文字は、”jazz club”がしっかりと固定されてから取り付けます。文字を取り付けたらサインナットやネジでサインボードを壁などに取り付けます。
もっとアイデアをプラス!
- 暗がりでも目立つように、LED線で後ろから看板をイルミネーションしてみましょう。
- 看板デザインに合わせた席番やスタッフのネームバッチも作ってみましょう。