MOPAレーザー
ファイバーレーザー発振器
MOPAレーザーで金属・プラスチックのマーキングに新たな可能性を
MOPAレーザーはパルス幅を詳細に設定できるため、材料への加熱量も調整できます。例えば色の濃いプラスチックの場合は、低いパルス幅=低エネルギーのパルスを使用することで材料の発砲を抑えることができ、コントラストの強い鮮明なマーキングが可能です。また、ステンレススチールには表現力豊かなカラーマーキングをすることもできます。さらに従来のファイバーレーザーよりも部分的に速く、パルスの調整によって均一した品質のマーキングを実現できます。MOPAレーザーによって、金属とプラスチックのマーキングに新たな可能性が広がります。
パルス幅を4~200ns の間で設定できるMOPAレーザーは、市場で最も柔軟性のあるレーザーで、幅広い加工に対応します。パルス幅に関しては、従来のファイバーレーザー(比較的高いパルス幅)と、Nd:YAG または Nd:YVO4 (バナジン酸塩)などのクラシックな固体レーザー(比較的低いパルス幅)のプロパティをシミュレートできます。
MOPAレーザーの利点
MOPAレーザーは、低いパルスエネルギーで加工すると、材料への加熱量が少なく、熱の影響を受ける範囲も狭くなります。その結果、金属やプラスチックのレーザーマーキングに次のような利点や可能性をもたらします。
- 金属に彫刻する際の端の燃焼や溶解が少ない
- 金属へのアニーリングマーキング時に生成される熱を抑え、腐食のリスクを低減
- ステンレススチールにアニーリング加工でさまざまな色を生成
- 陽極酸化アルミニウムに黒色のマーキングが可能
- プラスチックの溶解を制御
- プラスチックの発泡が少ない
- プラスチックのマーキングが均一で、強いコントラストを実現
- メンテナンスフリー、長寿命、空気冷却、低コストといった従来のファイバーレーザー発振器の利点を確保