トロテックレーザーで持続可能な看板製作を実現
イギリスで看板製作を行うSignBox社。Speedy400の導入は、同社に新次元の生産プロセスをもたらしました。高精度なカッティングが可能になったことで、素材の無駄を最小限に抑えることができ、SignBoxの持続可能性が向上しました。
アクリル製ピクトグラム標識の製作、印刷&カット、看板・文字盤のレタリング
サリー州エガム、英国
Speedy 400(トロテック ビジョン搭載)
看板製作
イギリス・サリーで35年以上にわたり看板製作を行うSignbox社は、さまざまな建物にその地域の目印になるような、認知しやすく目を引く看板を設置してきました。看板、グラフィックス、ディスプレイなどのデザイン・製作を通して、ブリティッシュエアウェイズ、マイクロソフト、トッテナム・ホットスパー、エクスペディアグループなどの大手企業をはじめ、多くの顧客の要望に応えるオーダーメイドのソリューションを提供しています。
Signboxは業界のリーダーとして広く認知されており、UK Graphic Awards、FESPA Award、British Sign Awardなど数々の賞を受賞しています。また、同社は建築士にCPDプログラムを提供するRIBA認定のナレッジハブでもあります。
さらに、同社は持続可能性を重視しており、2030年までのカーボンニュートラル達成を目指して持続可能で倫理的なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。具体的には、greencast acrylic®、PVC不使用フィルム、GREENGUARD認証インク、太陽光発電の看板・文字盤などの最新の環境配慮型材料を特定して活用することで、環境負荷の低減に取り組んでいます。
あらゆるニーズに応える設備を完備
Signboxでは、インテリア、エクステリア、照明看板・文字盤、デジタルスクリーン、環境グラフィックスなどのデザイン・製作を行っています。コンサルティングから設計、プロジェクト、管理、インストールなどオールインワンのサービスも提供しています。
社内では、レーザーカッター、UVインクジェットと大型フォーマットのプリンター、デジタルカッター、ビニールプロッターなど、さまざまな技術を活用しています。Signbox人気商品の一つであるアクリル製のピクトグラム標識は、自社内でレーザーカットしています。トロテックのレーザー技術は、アクリルなどの材料に滑らかな切断面を作り出すことができるだけでなく、裏面に粘着剤のついた材料もレーザーでカットすることが可能です。この作業はルーターで行うことはできません。Signboxの初代レーザーカッターは、長期間にわたり同社の事業を支えてきましたが、ハードウェアの故障が発生し、プロジェクトのダウンタイムや外部委託を避けるために、レーザー加工機を買い替える必要がありました。
さまざまなオプションを検討している中で、トロテックの最新式のR500レーザーカッターと出会いました。それまで使用していたレーザー加工機と同等の加工エリアを持つ機種であったため、同社は早速トロテックにコンタクトを取り、デモを予約しました。
デモでは、トロテックの担当者が同社が持参した素材サンプルを使用してテストを行いました。R500とSpeedy 400レーザーカッターでテストを実施したところ、Speedy400の加工エリアはR500より少し小さいものの、加工スピードやVision Print&Cutカメラシステムなどのオプション、そしてトロテックのサポートを高く評価していただき、Speedy 400の導入を決定しました。
新次元の加工
Speedy 400の導入は、同社に新たな可能性をもたらしました。直感的な操作が可能なレーザーソフトウェアは、デザインから完成品までのワークフローがスムーズに効率良く進められるため、スタッフからとても好評でした。標準のピクトグラムサインはソフトウェア内にテンプレートとして保存されており、カスタムオーダーも素早く簡単に設定できるため、高い生産力を維持することができます。また、レーザーカッターの精度が良いため、材料の無駄を最小限に抑えることができ、同社の持続可能性をさらに高めています。
印刷とカットのアプリケーションもSignboxの人気のサービスです。こちらはトロテックのVisionカメラシステムを使うことで、レーザーとプリンターの間で効果的な連携が可能となっています。カメラは材料のセット時に起きる位置のズレを、自動的に補正するため、材料を無駄なく正確なカットを実現できます。
トロテックの購入プロセスはとても効率的でした。最初のコンタクトからデモまで、スタッフから適格なアドバイスを受けることができました。デモの際に自社の材料をテストできたことで、Signboxは自社の生産要件に合った適切な機種を選ぶことができました。
また、導入に先駆け、納期が厳しいプロジェクトをトロテックのエリアマネージャーがレーザー加工機でサポートしたことで、無事納期に間に合わせることができた、という経緯もありました。こうしたトロテックの丁寧なサービスに安心感を感じたことも導入の決め手となったのです。
今後は、全ての製品で現在の生産水準を維持するだけでなく、新しい製品やサービスの開発を行い、製品ラインの強化を目指しています。レーザーを使うことでピクトグラム標識などを経済的かつスピーディに生産が可能なため、今後数年間でビジネスを前進させていくのに相応しいツールであると確信いただいています。
トロテックは、レーザー加工の品質もサービスも一流です。やり取りは常にシームレスかつ効率的で満足しています。レーザー加工機は、ピクトグラム標識の製作を迅速かつ持続可能な形で行えることから、信頼性の高さとコストがかからない点で大いに貢献しています。私たちは、Speedy 400とともに未来を歩んでいけることをとても楽しみにしています。