航空業界におけるレーザーマーキング
S&T Electronics and Payment Systems GmbH(略称:S&T EPS)は、航空産業における長期的なトレーサビリティのために、主に電子部品用のプラスチックケーシングにマーキングを行っています。2016年末から、同社はトロテックのガルバノ式レーザーマーカー「SpeedMarker 300」を使用しています。
必要不可欠なトロテックのレーザー技術
オーストリアのオーバーエスターライヒ州に拠点を置くS&T EPS社は、産業用電子機器の分野で技術開発、生産、組み立て(工具の製作など)を行っています。また、銀行自動化や医療技術の分野での革新的な製品も提供しています。
現在プロジェクトの一つとして、 航空業界向けの電子部品の生産を行っています。S&T EPSは、地元の電動レクリエーション車用のパワースポーツ・エンジンの企業向けに部品を開発しています。PCBやその他の電子部品は、長期的なトレーサビリティを実現するためにマーキングが必要です。S&T EPS 社では、これらの電子部品を製造し、トロテックの SpeedMarker 300 ガルバノ式ファイバーレーザーマーカーを使用してマーキングを行っています。
SpeedMarkerによるマーキング工程
具体的には、SpeedMarker 300でポリエステルPET製のプラスチックケースに、2次元データマトリックスコードと同様にシリアルナンバーをマーキングしています。連続したシリアルナンバーは、SpeedMarkレーザーソフトウェアで生成することができます。マウンティングテンプレートを使って、6個のケーシングにデータをレーザーマークしています。これらは後に、航空機エンジンの様々な電子部品で使用されます。
レーザーによる永久刻印でトレーサビリティを保証
エレクトロニクス産業、機械工学、医療技術など多くの産業分野では、使用される部品の識別マーキングが法律で義務付けられています。レーザーマーキングは、シリアル番号やデータマトリックス・コードを部品に正確かつ恒久的に施すことができます。ガルバノ式レーザーマーカーは、どんなに小さな部品でも、また、手の届かないような細かい部分でも、マーキングすることができます。
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トロテックの優れたサポート体制
S&T EPS社のクリスチャン ブラックラー氏は、次のように述べています。「トロテックは、私たちの会社から近いという理由だけでなく、サポートが充実しているという点でも、私たちにとってベストな選択でした」