株式会社クボプラ
プラスチック総合加工業の株式会社クボプラは、SP500をアクリルのカットや細かい彫刻加工に活用されています。今後は、製品のパーソナライズやトレーサビリティマーキングの仕事にも運用をしていきたいと考えています。
導入事例「株式会社クボプラ」
1966年に創業した株式会社クボプラは、プラスチックの総合加工メーカーです。自社の加工の幅を広げるため、トロテック社のレーザー加工機「SP 500」を導入。アクリル板のカットや複雑な模様の彫刻など、様々な仕事で活用されています。今後は「プラスチック製品の名入れ用途にも利用したい」と話す同社の須崎様と中川様に、導入後の効果についてうかがいました。
マシニングセンタでは細かい文字やロゴが彫れない
株式会社クボプラでは、精密な工業製品を作ったり、アクリル素材を切削して装置カバーや各種パーツを製作しています。工場にはマシニングセンタやNC旋盤、フライス盤などの設備があり、ニーズに応じて様々な加工をおこないます。
中には、加工の難しい仕事を請けることもあります。例えば、プラスチック製品に会社名などの文字を入れる名入れ仕事。これをマシニングセンタでおこなう場合、切削用工具(刃物)が大きいため細かい部分まで削ることができません。また刃物の形状によっては加工時に角にR(アール=丸み)がついてしまい、忠実に再現するのが難しいこともあります。
そこで、加工の幅を広げ、より精密な彫刻ができる技術を探したいと考え、レーザー加工機の導入を検討しました。トロテックは、もともと付き合いのある業者が、トロテックのマシンを使っていて信頼感がありました。
実際にアクリル板に加工すると、マシニングセンタを使うよりも綺麗に文字が彫刻できていると感じました。導入にあたっては他社製のレーザー加工機も検討しましたが、加工スピードや仕上がりの品質を見比べたとき、 SP 500以外に選択肢はありませんでした。
「オリジナルグッズを作りたい」レーザー加工の依頼が増加
そこで弊社は、2022年1月にトロテックSP500 120Wを導入しました。大型サイズのSP 500はテーブルが広く、幅広サイズのプラスチック板も加工できるのが魅力。120Wの高出力で、分厚い素材も綺麗にカットできます。当社にとっては「大は小を兼ねるマシン」としてピッタリなレーザー加工機だと思います。
今後はプラスチック製品に文字を入れる仕事などに力を入れていきたいです。会社名の名入れだけでなく、材質や品番を入れたりナンバリングを打ったりと潜在的なニーズがあるので、多くの企業に提案したいですね。またSP 500は文字やロゴを彫ったときの見映えが良いのもメリット。高出力でしっかり彫れるので色入れの必要がなく、仕上がりに高級感があります。こうした付加価値もアピールできると思います。
また、加工の難しい仕事にもチャレンジしていきたいです。例えばプラスチック素材を文字の形で抜き、その文字が立体的に浮き出るようにもう1つの文字パーツを接着する加工テクニックがあります。この文字パーツを作るとき、マシニングセンタだと高精細に切り抜くことが難しく、パーツを貼り合わせたとき綺麗に仕上がりません。しかしSP 500なら、正確かつ高品質に素材を切り抜くことができるので、文字が浮き出るような繊細な表現が可能です。
SP 500の本格的な運用はこれからですが、お客様からは「自社のオリジナルグッズを作りたい」など、レーザー加工に関する依頼が増えています。SP 500ならスピーディーに生産できるので、アクリルカットの数物などの仕事でも価格のメリットが出せるでしょう。
今後はマシニングセンタなど既存の製造システムとSP 500を使い分けながら、会社全体の生産性を高めていきたいと思います。
“加工スピードや仕上がりの品質を見比べたとき、 SP 500以外に選択肢はありませんでした。仕上がりの品質も満足です。”