Hannah Nunn Ltd. - トロテック・レーザーがもたらした新たな可能性
創造性への情熱
紙への情熱を持つアーティストであるハンナ・ナンさんは、17年以上にわたって美しいクラフトアイテムを作り続けています。
ハンナさんは美術大学で創作について学んだ後、繊細な手切りのカード製作で成功を収めました。ハンナさんが作るカードは、ハロッズのような有名な小売店やクラフトギャラリーで取り扱われました。会社が成長するにつれて、ハンナさんの細やかなこだわりと自然への愛は、今でも彼女の製品に生きています。特に、テーブルランプや壁紙、ウィンドウフィルムがハンナさんの代表作です。
テーブルランプで成功を収めた実績から、ハンナさんは2005年から2016年まで自身のアーティザン・ライティング・ギャラリー「ラディアンス」を運営していました。現在は、ヘブデン・ブリッジのスタジオで2名のスタッフと共に、世界中に販売される製品を作り、オンラインで販売しています。ハンナさんの製品は、イタリアや日本を含むさまざまな国の小売店でも販売されています。
ビジネスの課題とトロテックとの出会い
ハンナさんは、グリーティングカードを作り始めた当初から、作品の細部にこだわることを大切にしてきました。そのため、複雑なデザインは手作業では非常に手間がかかり、同じ仕上がりを再現することがほぼ不可能でした。ハンナさんは、生産規模を拡大し、複雑なデザインを正確に再現できるレーザーカッターを導入したいと考えていましたが、コストやスタジオのスペースの問題から、ビジネスの初期段階では実現が困難でした。
その後、ハンナさんの代表作である、テーブルランプの成功し、デヴォンに拠点を置く企業にレーザーカット作業を外注し始めました。この外注によって、手作業よりも早く製品を市場に出すことができるようになりました。そして、2019年に外注先の会社が引退したことで、ハンナさんのビジネスにとって大きな転機が訪れました。
ランプの人気が続く中、ハンナさんは新しい広いスタジオへ移転し、念願だったレーザーカッターを導入することができました。最初に導入したのはガラス管を使用したレーザーカッターで、これにより新たなクリエイティブな可能性が広がりましたが、一方で、レーザーカット後に紙に埃や破片が残るという課題があり、後処理に多くの時間を費やす必要がありました。
改善策を模索した結果、ハンナさんは新しいレーザーシステムを調査し、トロテックレーザーにたどり着きました。Speedy 300は、既存のガラス管レーザーと同じくらいのコンパクトなサイズでありながら、ハンナさんの作業に理想的な機種でした。コロナ禍によりショールームに行けなかったため、トロテックの営業担当が詳細なオンラインデモンストレーションを実施しました。
2020年にハンナさんがトロテックのSpeedy 300を購入する決め手となったのは、アプリケーションスペシャリストのサポートでした。彼はハンナさんが使用する紙でテストを行い、レーザー処理後に掃除の必要がなくなるような最適な設定を提供してくれました。
細部へのこだわりとビジネスの成功
Speedyレーザーカッターを導入して以来、ハンナさんはその創造力をビジネスに存分に活かすことができるようになりました。
トロテックのセラミック製レーザー管は、従来のガラス管に比べてレーザー出力の調整が容易で、紙を切断する際に埃がほとんど発生しなくなりました。ハンナさんは、Speedyで実現できる精細な表現を「太いマーカーペンではなく、細いペンで描いているようだ」と例えています。
レーザー技術の導入により、ハンナさんは複雑なデザインを際立たせる製品を生み出すことができ、手作業では実現不可能だったレベルの作品も作れるようになりました。さらに、Speedyが可能にする緻密なディテールのおかげで、特注品の注文にも素早く対応し、短時間で製品化することが可能になりました。
また、デザインや製品アイデアのプロトタイプを手軽に作成できる点も、ハンナさんにとって大きな利点となっています。小規模ビジネスにおいて時間は貴重ですが、Speedyの導入により、顧客からの注文やビジネスの要求に対応しながら、日々新しいアイデアを試す時間を確保できるようになりました。
最初の電話からオンラインデモ、さらにはアフターサポートに至るまで、ハンナさんはトロテックが自身のビジネスにとって最適なパートナーだと確信しました。機械の導入はスムーズで、トロテックの技術者による丁寧なトレーニングにより、ハンナさんはすぐにレーザー加工を始めることができました。
「Speedyは私のクリエイティブな作業に欠かせないツールになりました。使用している紙がとても薄いので、カットすると形が崩れるのではと思っていましたが、レーザーのおかげで細部まで美しく加工できるのが魅力です。新しいデザインがどのように仕上がるのか、試作を見るたびにワクワクしています。レーザーカット後の仕上がりを確認するのが本当に楽しみで、このレーザー技術が私の創作活動をどこまで広げてくれるのか、非常に期待しています。」
ハンナさんのインタビュービデオ
現在、ハンナさんは新しいデザインを試作中で、その一部は2021年1月に開催されたTrotec UK Liveバーチャル展示会の特別インタビューで紹介されました。
このインタビューの録画はご覧いただけるので、ぜひチェックして、Hannah Nunn LTDのさらなる魅力に触れてください。