トロテック・レーザーで生産性を向上
精巧な小道具で際立つ存在に
Artfx Limited(アートエフエックス・リミテッド)は、ジェル・クランシー氏とモニカ・クランシー氏が2018年に設立し、劇場や映画向けにオーダーメイドの小道具やオブジェを提供しています。アートエフエックス・リミテッドは、二人が20年以上にわたり芸術業界で積み重ねてきた経験をもとに設立されました。ダブリンのスタジオでは、スタッフが顧客のクリエイティブなリクエストに応じてデザインやアイデア出しています。
多くの制作物がオーダーメイドですが、アクリル、MDF、合板、紙など、さまざまな材料を加工しています。加工には、バンドソーや旋盤、溶接機、エアツールなど、多種多様な機械を駆使しており、これらの道具を組み合わせて使用しています。
新たなツールの検討
当初、この機材の組み合わせで顧客の多様なニーズに応えていましたが、ジェル氏はさらに業務の幅を広げ、生産能力を強化したいと考えていました。長年のレーザーカッターの使用経験を持つジェル氏は、レーザー技術を導入することで、既存の機器と効果的に連携し、従来の方法よりも格段に優れた仕上がりが実現できると考えていました。
レーザーカッターの導入を決めるため、ジェル氏はトロテックのダブリンショールームでデモを予約しました。デモ後、ジェル氏は「トロテックが業界のトップに位置する理由が、機械の品質だけでなく、スタッフの対応にも表れていると感じました」と述べています。その後、2019年4月にR500レーザーカッターを導入しました。
生産性の向上
R500の導入により、生産性が20%向上しました。レーザーカッターを取り入れたことで、より高い精度とスピードでの加工が可能となり、材料の無駄が減少したため、コスト削減にもつながりました。さらに、レーザーの導入は新たなデザインの可能性を広げ、デザイナーがアイデアを練る時間が増え、各プロジェクトの創造的なポテンシャルを最大限に引き出すことができるようになりました。
大切なデザインツール
レーザーカッターは、ステンシルや3D形状の作成、プロップの基礎部分の製作など、多くの用途に使用されています。レーザーの汎用性からレーザーカッターは単なる切断するための機械ではなく、チームにとって重要なデザインツールとして認識されています。レーザーを使った代表的な作品には、2019年のダブリンプライドのフロートや、アビー劇場の国立ステージに展示された4m x 8mのダブリンの地図(ミラーアクリル製)があります。
より精密加工に2台目導入
アートエフエックス・リミテッドがレーザー導入初年度に成功を収めたことを受けて、ジェル・クランシー氏は二台目のトロテックレーザーとしてSpeedy 360レーザー加工機を購入しました。この機械は2020年2月に導入され、R500と連携して使用されています。Speedy 360はその高速性、精度、繊細さ、機動力を活かし、非常に細かいカットや彫刻が可能です。一方、R500は主にステンシルなどの大きな材料の切断に使用されています。この2台の機械を組み合わせて使うことで、生産性がさらに向上し、作業フローがスムーズになり、チームはレーザーをより効率的に活用できるようになりました。
トロテックのメリット
ジェル氏はトロテックから受けたサポートに特に感謝しています。購入プロセス全般にわたって的確なアドバイスを受けることができました。また、カット品質や顧客サービスだけでなく、トロテックのレーザーソフトウェアが以前のものよりも大幅に改善されていると感じています。このソフトウェアにより、設定から加工までの時間が短縮され、レーザー加工がより効率的になりました。