レーザー加工に適さない材料
材料にはさまざまな成分が含まれているため、レーザー加工に適していない材料もあります。そのような材料をレーザーで加工すると、人体に有害なガスや塵を発生する危険があります。さらに加工機本体に錆が生じて、マシンの性能が劣化したり、耐用年数が短くなる場合もあります。
トロテックではそのような材料を使用していただかないために、レーザー加工に適さない材料をご紹介します。
レーザー加工に適さない材料
次の例が、レーザー加工(カット・彫刻・マーキング)に適さない材料です。
- なめし剤にクロム(VI)を使用した本皮と合成皮革
- カーボンファイバー(炭素繊維)
- ポリ塩化ビニル、塩ビ(PVC)
- ポリビニルブチラール(PVB)
- ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE/Teflon)
- 酸化ベリリウム
- その他:エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、およびアスタチン)を含む材料
金属のカットについて
金属はレーザー加工機でカット(切断)できません。
※極薄金属箔 (ホイル材)はカットできる場合があります。
詳しくは、トロテックにお問い合わせください。
臭素が入った「難燃性」の材料
「難燃性」に優れた材料にするために、臭素が加えられている場合があります。難燃性を有する材料の場合は、できる限り成分の詳細をメーカーに問い合わせて、臭素が使用されているかどうかを確認してください。
トロテックへ加工テストを依頼する際のご注意
トロテックでは、トロテック・レーザー加工機を使って、お客様の加工したい材料の加工テストを受付けております。但し、ご依頼の材料の成分について、機密事項のため非公開、あるいは不明瞭のため成分情報をご提示いただけない場合、弊社で人体に害を及ぼす危険性があるかもしれないと判断した際は、加工テストをお断りすることがあります。予めご了承ください。